NotebookLMを使ってみた|ソースを選べることの安心感と考える作業の効率化

週に一度はSEO関連の情報を収集しています。

そんなある日、Googleのノートアプリ「NotebookLM」でウェブから情報収集できるようになったという記事が目に止まりました。

ノートアプリにAIが導入されていることも、この記事を通して知ったので。

試しに使い始めて3ヶ月が経過しました。

なので、ざっくりと使用感などを書いておこうかと思います。

サービスはこちら➾NotebookLM(Google)

NotebookLMとは?

Googleが提供しているノートアプリですね。

ノートアプリはいろいろなものがありますが、自分自身がちゃんと使い始めたのはNotionからで、ここ1年くらいの話。

どうもメモ帳の延長のような感覚が抜けず。

アプリを立ち上げてメモを取るよりは、手帳に手書きする方が早いなぁという思いもあり。

増え続ける持ち歩きたい情報をまとめておく場所として、使い始めてようやく便利さを実感しているところです。

で、今回NotebookLMに興味を惹かれたところは、ウェブからの情報収集もそうですが

AIによって、その情報の要約や分析を行い。

それらのまとめた情報をメモとして残しておける。というところです。

生成AIはChatGPTを始め、色々と使ってきましたが。

残しておきたい内容を、他のメモアプリにコピペしたりと言うのが面倒だなと感じることが多々ありました。

また、これは改善されていることではあるんですが。

チャットでやり取りしたことの履歴のすべてを、生成AIが記憶していくれているわけではなく。

長くなると食い違いが発生しやすくなるというのもあります。

ここらへんの悩み・・・という程ではないのですが。

・情報を管理しやすい
・やり取りを反映しやすい

というのを解決してくれるのがNotebookLM、という印象です。

Web検索で情報を集めるには

自分は基本ブラウザから使っています。

「新規作成」を開くと、ソースを選択できるウィンドウが立ち上がります。

ここで、自分が持っているドキュメントなどを利用する場合は、アップロードしたりできます。

ウェブ上の情報を検索する場合は、右上の「ソースを探す」を押します。

次に出てきたウィンドウで、情報を集めたいトピックを入力します。

プロンプト・・・のような感じで捉えても問題ないですが。

例えば、「NotebookLMの使い方」のような感じで入力します。

「送信」を押すとウェブサイトの検索が始まり、入力したトピックに関連した情報を扱っているウェブページが10個ほど表示されます。

「インポート」を押せば、取得したソースすべてをまとめた要約の生成が始まります。

右のチェックボックスをオフにすれば、そのソースは除外できます。

インポートするとこんな感じで、プロジェクトが始まります。

画面は3カラム構成で、左に「ソース」の一覧、中央が生成AIがソースを元に回答を生成してくれる「チャット」、右に、音声概要やメモの作成といった簡易的なツールが集まる「Studio」です。

どの情報を元に、どんなやりとりをし、記録するか、というトピックの考察に使う活動を1画面で行うことができます。

ちなみに、ソース部分で背景が赤くなっているものは、何らかの理由で内容を参照できない=ソースとして利用できないものです。

該当のURLの左側にマウスカーソルを合わせると、「⋮」が出てくるので。

そこを押すと削除できます。

見た目が気になる自分は毎回消してますw

で、中央の下側にはプロンプトの入力欄があり。

予測されるやり取りの候補も出ています。

ここでチャットをしながら、トピックについての考察や分析を深めて行くわけですが。

チャットの内容は、ブラウザを閉じたり、一定時間が経つとリセットされてしまう可能性があります。

なので、残しておきたい内容は、生成された回答の下にある「メモに保存」を押すと、右カラムの「メモ」欄に新しいメモが追加されます。

これで、読み返したり考察したい回答を保存しておくことができます。

ちなみに、この上にある「メモを追加」を押せば、手入力でのメモも作成できます。

このようにメモを作成した後に一時作業を終了し。

次に再開した時に、この内容を元にもう一度考察を深めたい場合、このメモをソースにします。

ソースにしたいメモを開き、下部にある「ソースを変換」を押すと、ソースにメモのタイトルのものが追加されます。

もともとあるソースといっしょに、このメモの内容を参考にやり取りすることもできますし。

もともとあるソースがノイズになるかもしれなず、とりあえずメモの内容だけでやり取りしたい場合は、「ソース」の右チェックボックスをメモのものだけオンにします。

例えば、メモに残した内容をブログ記事にしたい場合に、ソースをメモだけにしてブログの骨組みを作ってもらうとかですかね。

ソースが足りないと感じる場合や、最初の10件のソースを元に特定のトピックを深めたい場合は、「ソース」上部にある「追加」でファイルを追加したり、「検索」でウェブ上のトピックに関連するページを追加することもできます。

自分がよく使うのはこんなところですが。

これでも十分楽しめますし、便利に使えます。

一元管理ができる楽さ

このようにあるトピックについての情報源と、思考の流れ=チャットでのやり取り、記録しておきたい内容を一元管理できるのが、個人的には気に入っているところです。

色々なウェブサイトを開いて情報をまとめ。

言ったり来たりしながら、たまに手書きのメモで気付きをまとめたりと。

一連の流れで見ると、考えることが途切れたり、情報をまとめることで頭が疲れるといったことが多かったように思います。

ウィンドウやアプリを切り替えるので、PCのデスクトップもごちゃごちゃになってきますし。

誤クリックして、「ぬぁぁぁぁぁぁ」となることもありました。

しかし、NotebookLMであれば、これらをほぼ一つのブラウザで完結でき、3カラムのお陰で一目で把握できるので。

そのように散らかることや、思考が止まることも少なくなったという実感です。

プロジェクト毎に参照したソースとメモは残るので、同時進行で色んなことを考えることもできます。

スッキリと作業できるのは嬉しいですね。

先にソースがあることで

生成AIを活用する時に忘れては行けないのが、ハルシネーションです。

少なくなってきているような印象は受けるものの、責任を持って情報を扱う側としてはたぶん無くならない恐怖なんじゃないかなと。

Googleも言ってますし、NotebookLMを使うきっかけになった記事でも書かれていますが。

NotebookLMは、ソースを指定することで、ハルシネーションを最小限に押さえてくれています。

少し気になったら、生成AIに採用されたソースをすぐに確認できるのも、ハルシネーション対策としてはバッチリですね。

ソースが信用できるかどうかという目利きは必要にはなりますが。

先にソースを選択するので、そのような心配は少なくなっているという印象です。

自分がよく知っているファイルをソースにすれば、信頼性のチェックも不要ですし。

先にソースが指定されることで、ここまで生成AIに対する安心感が違うものなんだなぁと。

そんなことを思っています。

ただしソースにする情報については注意

ここまで便利であれば、業務使用にNotebookLMも使えるなぁと思いましたが。

落ち着いて考えれば、これはあくまでWEB上のツールであるということです。

NotebookLMにアップロードされたファイルは、AIの学習には使われないとは書いてありますが。

WEB上に情報をアップロードすることには、セキュリティ面での安全性も考えなければなりません。

心理的にも、いくら便利とは言え個人情報や機密情報のようなものを、載せるのには抵抗もあると思います。

あくまでAIエージェントではなく、AIノートアプリであるという認識は持っていた方が良いかもですね。

こういうのがオフラインであれば・・・と思うなら、自分で構築してみろという話ですがw

判断や表現に集中できるツール

以前にAIとの付き合い方について書いた記事の内容でもありますが。

当面は、AIとの分業というのが、賢い使い方だと思います。

NotebookLMで言えば、複数の文章をまとめたり、疑問の答えとなるソース部分の引用と考察というのは、AIにまかせても良い部分です。

そういった情報整理に頭を疲れさせるよりは、その情報を元に何かを判断したり、理解を深めたり。

アウトプットするための表現方法を考えたり。

情報活用の方に、私達人間が注力するのが良いと思います。

まぁ・・・ここ最近のAIは表現も優秀ですからね。

判断の精度を高めることに注力するのが良いんでしょうか。

ちなみに、ブランディングとSEO対策についての一連の記事は、NotebookLMを活用して作成してみたものです。

あのような記事を書くのにかかっていた大まかな時間が。

1記事当たり、下書きや調査で1〜3日、清書で半日という感じでしたがー。

下書きや調査が3〜4時間ほどで終わるような感じになりました。

もともと自分が知識として持っていた分、真偽の調査の時間がほぼかからなかったというのはありますけどね。

便利さを感じたので、情報を集めるのに苦労していた同僚にも進めたら、そこから一気に仕事が進み始めたということも言われています。

今後どのような進化をAIが遂げるとしても。

触っておく方が良いと思えるAIツールでした。

サービスはこちら➾NotebookLM(Google)