ドメインオーソリティの有効活用
これまで数回にわたり、ブランディング戦略、SEO対策、UX改善について書いて来ました。
・ブランディング戦略から考えるブランド
・ブランディング戦略の入口を選ぶ
・ブランドの認知とターゲティング
・SEO内部対策
・SEO外部対策
・ブランディングとSEOとUX
・ブランディング戦略、SEO対策、UX改善の共通点
色々とこれまでに自分が取り組んで来たことを振り返ったり。
考え直すきっかけをくれた、住氏の記事には感謝しかありません。
今回で一連の記事の最後にしようかと思っています。
とりあげるのは、「ドメインオーソリティ」です。
今の仕事を始めHPの運用を始めて少したった頃に、気にして様々なツールから調べていた記憶があります。
ただ、SEO対策の理解を深める内に、あまり気にならなくなっていったのも事実。
これをどのように活かせるのか?
検討してみました。
ドメインオーソリティとは?
ドメインはURLなどの一番最初の部分。
example.comやexample.co.jpといったものですね。このブログだと、pirock-oq.infoです。
オーソリティは「権威性」という意味。
なので、「ドメインが持つ権威性」の指標となるもので、WEBサイト全体の評価指標とも言えます。
分かりやすいのが、WEBサイトの評価が数値化されていること。
基準値などはなんとも言えませんが、数値となることで他サイトと比較しやすいですね。
サイトの評価を上げる方法を調べていると、「ドメインの評価を上げる」とか「ドメインとしての信頼性を高める」という文言を見かけますが。
これは大まかに言えば、ドメインオーソリティを上げましょうと言っていると捉えられます。
ただし、説明ではそのようにはされていないと思います。
実際には、ユーザーに有用なコンテンツを作成し、ユーザーの信頼を得て。
そのようなコンテンツを扱うページ数を増やし、ドメインとして評価されるようにしましょう!
という感じかと。
そういう違いはあることを念の為書いておきつつ。
ドメインオーソリティの細かい説明は、WEB担当者Forum様にお願いしますw
このように扱いやすい評価をしてくれるツールであれば、気にした方が良いんじゃないの?
とは思いますが。
まぁ。気がついたら気にしなくなってたというか・・・
どの程度気にするべきなのか?
「評価指標」なので、気にしたくなるのが人情です。
が、Googleの検索エンジンの最適化を行っていて、SEO業界ではその発言を見逃すことができない、ジョンミューラー氏の発信をまとめると。
Googleの検索結果表示としてドメインオーソリティを使っておらず、業者が独自に提供している評価指標である。
ということです。
Ahrefsなどの有名なSEO解析サイトが提供してる分、信頼に値するかと思いきや。
ドメインオーソリティの数値を上げたからと言って、SEO対策につながるわけではないということに。
しかし、私達がSEO対策として気にすべき、GoogleのE-E-A-Tの概念のA(Authoritativeness)は、権威性です。
なので、SEO対策に直接つながるとは言えませんが。
Googleなどの検索エンジンを対象にするものとは別の視点から、WEBサイトを評価する指標として。
有効性があると自分は思っています。
権威性の中身
ドメインオーソリティでの評価指標がどういうものかは、正確には把握していませんが。
権威性とは、扱う内容について語るにふさわしい立場があり、それをユーザーに認められていること、とざっくり説明しておきます。
つまり、権威性があることで高まる指標としては。
・被リンクの獲得
・サイテーションの獲得
・優良なユーザー行動指標
・指名検索の獲得
と言ったものがあげられます。
少し言い換えると。
・インターネット上で、権威性が認められる情報源として信頼される結果観測できる数値
・インターネット上で、ドメインが得ている評判
・ドメインを直接やドメインとの関係性が非常に深いクエリでの検索数
これらのユーザー行動を基本に、ドメインオーソリティが評価されてるのかな?と。
権威性を上げるという行為自体は、ブランディング戦略上でも取り組むべきものですし、先程も書きましたが検索エンジンの評価指標にもなっています。
そして、ユーザー行動が指標に含まれているので、UX改善も権威性の向上を見込めるものであると言えます。
つまり、ドメインオーソリティの数値を上げる努力が、結果的にはユーザー目線でのコンテンツ作成やWEBサイト運営に繋がりやすいと考えることもできます。
となると、自分の運営するWEBサイトを評価するための別視点、という意識でドメインオーソリティの数値を見るのは有効でしょう。
どう付き合うか?
そうは言っても、検索エンジンの指標にならないしなぁと。
その通りで、検索結果で上位表示されていても、ドメインオーソリティの低いサイトやその逆のサイトもあるという説明がありました。
なので、権威性という重要な指標のためとはいえ、信頼し切るには少し不安のある指標です。
リンク先のサイトから分かる通り、運営実績や年数、公的機関かそれに近いかどうかなど。
あんまりSEO対策としては考えない要素も考慮されているみたいです。
ではドメインオーソリティとの付き合い方はどうなるかというと。
個人的には、競合サイトの調査に使うのが良いかなと思います。
良く競合サイトの調査時に言われる、上位表示されるサイトの調査ですが。
扱う内容によっては、強すぎて参考にならない場合もありますし。
クエリは同じでも、WEBサイトとして提供するテーマが異なり、目指している形や集客源が違うという場合もあります。
そんな時に、ドメインオーソリティの数値を使うことで、競合サイトや競合となりうるサイトを探し、調査をするということができますね。
実際、私自身がそのように使っていました。
ブログを運営しているけど、上位表示は企業ページだったりということがあり。
ドメインオーソリティで、同じ内容を扱うブログを探したり、比較して取り入れることができる要素を探したりと。
ドメインオーソリティを提供するサイトでは、他のサイトとの簡単な数値の比較をすることができるので、その違いがどこにあるかを良く見てました。
SEO対策では思いつきにくい、色や形、フォントなどのデザインを参考にしたり。
サイドバーやメニューの配置や動作など、細かいところを見たりしてました。
・・・デザイン面ばかりで申し訳ないですが、このようにいつもと違う視点で、自分の運営するWEBサイトやブログを見ていたなぁと。
そんなことを思い出しました。
サイト改善の別視点として
ドメインオーソリティの数値を高めることが、直接SEO対策につながるわけではないことは何回か書いてきました。
しかし、ユーザーがドメイン(WEBサイト)にどのような評価をしているのかという、他の視点を見るという意味では有効だと思います。
どちらかというと、同じテーマを扱う人たちからどのような評価を受けているか?という感じの方が強そうですが。
有名なSEOツールを提供している業者が、一つの指標として掲げていることからも。
一定程度の効果があると考えても良いかもしれません。
権威性を高めることは、ブランディング戦略・SEO対策・UX改善にも有効です。
提供されるツールを有効利用することで、また違った改善方法を見つけることもできます。