ブランディング戦略・SEO対策・UX改善の共通点はユーザー起点

ブランディング戦略とSEO対策とUX改善に関係があり、一つに取り組むことで、それぞれに良い効果があることについて書きました。

今回は少し踏み込んで、実際に取り組める内容について、できるだけ簡単に書こうかと思います。

・・・実際の作業方法というより、また概念的な感じなりそうな気もしますがw

お付き合いいただければ幸いです。

ポイントは、

・ユーザーの事を徹底的に考えること

です。

ユーザーの事を徹底的に考える

このブログではあまりユーザーという言葉を使わずに、顧客という言葉を使ってきましたが。

今回はユーザーにさせてもらおうかと。

というのも、SEO寄りの話にあんなるため、どちらかというとコンテンツや情報の提供ということになるので、ユーザーの方が分かりやすいかなと思いまして。

で、「ブランドの認知とターゲティング」という記事にも書きましたが、ペルソナとなるユーザーを想定することがブランディング戦略では重要です。

また、SEO対策においても「どんな読者を想定するか?」というペルソナやターゲティングが重要です。

つまり、どちらも誰にどのような価値を提供したいかを具体化し、ブランドやブランドが運営するWEBサイトへの信頼形成につながるものを提供する、ということ大切なのです。

この提供することで、信頼形成につながる価値を具体的なものに落とし込むのが、UXの計画ということになります。

コンテンツの内容を始め、ページの構成やサイトの設計。

ユーザーが閲覧に利用するデバイスや、よく見る競合サイトの特徴など。

そういったものから、どのようなすればユーザーがブランドに興味を持ちやすくなり、提供した体験を利用してもらえるのか?を徹底的に考えます。

ブランドは価値観やビジョンといった想いを製品やサービスに込めますが、実際に利用するユーザーに届かなければ、その想いが無駄になってしまいます。

ペルソナとなるユーザーがどこにいて、製品やサービスを投げれば反応を返してくれるか。

これがわからなければ、延々と手探りの状況という非効率な状態にもなりかねません。

ユーザーに媚びるわけではありませんが、価値を感じると考えられるユーザーに届けられなければ、ブランディング戦略の目的は達成できないのです。

ユーザーと強固な信頼関係を結び、ブランドを成長させていく、という目的です。

そのために、ユーザーの事を徹底的に考え。

まずはブランドをユーザーの元に届けるようにします。

インターネットが発達し、パーソナライズされた情報が様々な形でユーザーの手元に届けやすくなっているので。

その中で、選んでもらえるような努力をすることが、UX改善に繋がります。

ユーザーに価値を届け、ストレスをなくす

では、どんなことに目を向けて行くのかを書いていきますがー。

作業的な部分や定量的な部分が多くなる時に注意したいのが、その作業を行う本来の目的を見失わないことです。

それがあり、まずはユーザーの事を徹底的に考える事と、その効果を簡単にですが書きました。

本来の目的を忘れてしまうと、作業に没頭してしまい。

作業を完了することが目的になってしまいます。

それではユーザーに体験して欲しい価値を提供できなくなる可能性がありますし。

まずはユーザーの事を考えて下さい。

参考にする指標

WEBサイトの運営を始めると、Google Analyticsなどの解析サイトの利用を進められます。

業者に管理をお願いしているとしても、レポートなどの形で解析された情報が届くと思います。

なぜかというと、ユーザーがWEBサイトに掲載しているコンテンツや情報に対し、どのように感じているかを定量的に知ることができ。

コンテンツ作成やサイト設計に役立てることができるからです。

様々な数字が計測されていますが、UX改善という視点で考えて考慮したい情報は3つ。

・PV数
・滞在時間
・離脱率(直帰率)

PV数は様々な要因によって変動するので、増減に一喜一憂する必要はありません。

ただ、その増減の理由を把握することが大切です。

例えば、増加の理由として、他のWEBサイトからの被リンクが増えたとか、SNSなどの外部でのサイテーションが増えたため、PV数が増加したということを把握できれば。

作成するコンテンツの雰囲気や流れを、他の話題にも活かすことや。

扱った情報に関連したコンテンツを作成するなど。

さらにPV数の増加につながる施策を考えることができます。

もちろん、検索エンジン側のアップデート等による影響もあるので、すべてが増強や改善につながるわけではありませんが。

理由がわかれば、気にするべきかどうかも判断できます。

滞在時間は、ユーザーがWEBサイトを利用することで得たであろう満足度を図る指標として利用できます。

単純に、長い時間(例えば、1つのコンテンツを消化する時間が1分だとして、3分や6分など長くサイトに滞在している)であれば、それだけアクセスしたユーザーの興味や関心、疑問や悩みに答えることができている、と判断できます。

SEO対策としても、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供できているか?という指標になります。

離脱率(直帰率)は滞在時間に近い部分がありますが。

逆にユーザーが検索結果表示に戻るなど、ユーザーが持っていた興味や関心、疑問や悩みに十分に答えることができていない・・・と判断される部分でもあります。

もちろん、滞在時間との兼ね合いで、納得したうえで比較のために戻るという場合もあります。

また、後で書きますが、コンテンツの内容ではない部分での影響もあります。

この3つの指標から読み取ることは、WEBサイト(主にコンテンツ)に対するユーザーの満足度です。

ユーザーに満足してもらえなければ、こちらから提案する行動を取ってもらえなかったり、ブランドに対する信頼を持ってもらうことはできません。

つまり、WEBサイトの訪問が価値のある体験にならなかった、ということになってしまいます。

そうならないようにコンテンツもWEBサイト全体も設計したいものです。

コンテンツの内容以外の部分

コンテンツの内容について問題が見られない場合は、それ以外の部分に目を向けます。

UX、つまりユーザー体験なので、コンテンツの中身だけではありません。

コンテンツの閲覧に係るものすべてが関係してきます。

CWV(Core Web Vitals)の指標を改善する

まずは画像を中心とした、WEBサイトの表示に関わるものです。

CWVはGoogleが提唱しているUX指標で、LCP・INP・CLSの3つからなります。

詳しくは、Google検索セントラルのページをご覧いただければと思いますが。

簡単に言えば、WEBサイトが表示されるスピードと読み込み時の表示くずれへの対策です。

主に画像の表示が重要な部分です。

通信技術が発達し、重い画像でも読み込みにかかる時間は短縮されていますが。

WEBサイトは、PCやスマホなどのクライエントとWEBサーバーの通信によって表示されるので、その通信するデータ量が少ないほど、表示は早くなります。

なので、画像を軽量化することは大事です。

スマホで撮影した画像はPNGやJPEGでだいたい1MBというイメージでいますが、WEB表示に良いWeb-Pなどの形式にするだけで3割削減されたりもします。

また、凝ったWEBデザインにすればするほど、サーバーとの通信が多くなり、表示が遅くなる原因にもなり得ます。

これらの全体的な表示に対する違和感がないように、WEBページを提供することができれば、ユーザーはストレスなくコンテンツを閲覧することができます。

WEBサイトの回遊性を高める

ページにもよりますが、1ページを読み切るのには長くても5分程度のものが多いという印象です。

2〜3分ぐらいの方が多いかもしれませんね。

なので、WEBサイト全体の滞在時間が長いということは、WEBサイトに設置されている他のコンテンツも利用されたり閲覧されているということが分かります。

どのようにそれをするかというと、回遊性を高め、検索結果に表示されたページやおすすめに表示されたページから、他の関連するコンテンツや興味を持ちやすいトピックも扱っていることを分かりやすく示すことです。

・ナビゲーション・メニューの設置
・パンくずリストの設置
・関連するコンテンツへの内部リンクの設置

多くのサイトで当たり前に設置されている機能を、しっかりと用意しましょう。

用意されているのはされているだけの理由があります。

ページ設計

WEBページの基本は、文章と画像です。

動画コンテンツが増えても、やはり基本はこの2つの要素からなります。

なので、読みやすさや見やすさにこだわることは有効です。

・WEBフォントの適切な利用
・読みやすい文字サイズ
・読みやすい行間
・分かりやすい見出し
・画像の配置
・関連するコンテンツへのアクセスのしやすさ

こういったデザインに関する部分ですね。

また、今ではユーザーが閲覧に使うデバイスも多くあり、それぞれで画面サイズも違います。

どのデバイスで見ても違和感のないように、メディアクエリをちゃんと設定しレスポンシブ対応にも気を配りましょう。

デザインで言えば、情報の提供の仕方への工夫も重要です。

・・・ひたすら文字を書くスタイルのこのブログで言ってもあんまりかもしれませんがw

扱う内容によって、箇条書きにしたり、表にしたり。

画像をアイキャッチとして使うのか、内容を補足するものとして使うのか。

ユーザーはテキストと動画のどちらの方が内容を理解しやすいのか。

などなど。

提供したい情報をどのように表示すれば、ユーザーに伝わりやすいかを考えましょう。

視覚要素は印象を強く与えるものですし、有効活用しましょう。

CTA(Call To Action)を明確に

効果的で良く使われる手法がCTAの設置です。

コンテンツを読み終わったり、ページからの離脱のタイミングなど。

様々なタイミングで用意されるようになっていますが。

UXの視点で考えると、コンテンツを利用した後にユーザーに取って欲しい行動を促すためのものです。

基本的にWEB上での広告というものは、ユーザーが欲していない情報であるため嫌がられる傾向にありますが。

コンテンツに関連し、提案されるものであれば、興味を持って受け入れてもらいやすいとも言えます。

その内容が、わかりにくかったり、提案が複数になっていて迷ってしまうなど。

行動を起こしにくいCTAを設置するのは避けましょう。

また、こちらもわかりにくい箇所に表示されたりすると、ページを遷移できない迷惑なサイトと思われる場合もありますので。

明確にすることは重要です。

ユーザーに沿って

WEBサイトもWEBページも、ユーザーに沿った設計を行い。

ブランドが提供したい価値観やビジョンを体験できるようなコンテンツを、ストレスなく利用できるように準備しましょう。

少し調べれば、できる改善はたくさん出てきますし、参考となるう数値も出てきますが。

これらについては、あくまで「一般的な」参考値としておくのが良いと思います。

ブランドが想定しているペルソナの人口(ある意味では商圏)で考える方が有効でしょう。

なので、ユーザーの立場からの設計を進めましょう。

ユーザーとの接点を大事にする

ユーザー生成コンテンツと呼ばれるほど、ユーザーが発信している内容の影響度は大きいものです。

しかも、ユーザーが発信している内容は、実際にWEBサイトやサービスを利用したことや、興味がある理由など。

他のブランドを知らない人たちの興味を引く「経験」というものです。

ブランディング戦略は、そのようなユーザーと信頼関係を結ぶことで、協力してブランドを育てていくことが目的の1つでもあります。

つまり、ブランドが提供した一連の体験(UX)をしてくれたうえでの発信とも言えます。

なので、ユーザーとの接点というものは大切にしなければなりません。

ユーザーが発信してくれることで、こちら側もその内容を探しやすく、見やすくもあります。

投稿されている内容から、ユーザーがブランドに抱いている思いを分析し。

良い点は強化したり、他のコンテンツに応用したり。

悪い点は、UXの改善に活かします。

そのように改善され、ユーザーの声が反映されるということは、ユーザーにとっても嬉しいもの。

人は誰しも、自分の事を気にかけてもらえていると感じることは嬉しいものです。

その嬉しさが、ブランドに対する愛着へと繋がり。

リピートに繋がり、ファン化につながるわけです。

そうすれば、ブランディング戦略の成功に近づけます。

これを繰り返し新たな体験を創造し提供することで、より価値の高い体験をユーザーに提供することができ。

競合との差別化にもなり、よりブランド認知が進み、ファンを獲得できるようになります。

もちろんインターネット上から探すだけでなく、アンケートなどで直接ユーザーの声を集めることも有効です。

どのような形でも、ユーザーとの接点を大事にしていきましょう。

全ての起点は「ユーザー」

・・・やはり概念的なものが多くなってしまいましたがw

設計したり計画することの起点は、すべて「ユーザー」にあります。

ブランドの元となる強みやアイデンティティは、制作者側が用意するとしても、それを広げる手段の鍵はユーザーが持っています。

ユーザーが価値を感じ、ブランドに対する信頼を持つことが、WEBサイトでも実際の商品でも必要とされることです。

決してユーザーに媚びを売るわけではありません。

事実として、そこまでの努力をしてようやくブランドを認知してもらえるということがあります。

情報が溢れ選択できる現代だからこそ必要とされる努力とも言えるかもしれません。

SEO対策の根本も、ユーザーに価値のある情報を提供することだと言われ続けていますが。

AIの登場によりコンテンツの制作速度が上がったことで、その声が高まっているのも事実です。

ユーザー視点を忘れずに、ブランディング・SEO対策・UX改善に取り組んで行きましょう。

考えるきっかけ:
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