ブランディングに効果のあるSEOの内部対策
SNSの普及などにより、インターネットを利用すれば個々の顧客にリーチしやすくなるとともに。
顧客間での情報の共有も活発になり、今では欠かせないものとなっています。
そのため、WEBマーケティングの重要性は言うまでもなく・・・という感じです。
そんな状況もあり様々な情報がインターネット上に投入され。
顧客から選んでもらうための戦略が必要となりました。
その一つの手法としてブランディング戦略があります。
様々なサイトでブランディング戦略の有効性について語られているので、取り組もうとしたものの。
考えることや、やることの多さに尻込みしかねない状況もあるかなと。
IT人材の不足という話はどこにでもあるもので、そのための要員に経営資源を割けるのかも問題となります。
ただ、インターネット上の効果を狙うのであれば、やはり未だに主な顧客の情報源となるWEB検索は外せないでしょう。
信頼形成はもちろん、クロージングの意味合いでも自分のWEBサイトというものは、未だに有効なものです。
そこで、SEO対策にもなる手法でWEBサイトの基盤を強化し、ブランドの認知向上につながる内部施策のうち、取り組みやすいものを9個上げてみます。
ブランド名は明確で覚えやすいもので統一する
ブランディング戦略の効果として、ブランド名を覚えてもらうことが第一歩です。
顧客が信頼を寄せる対象・・・というか、アイコンのような感じですかね。
それは、ブランド名かパッケージデザインなどのイメージというものになります。
覚えてもらうことの単純な方法は、接触回数を増やすことです。
何度も目にしたり耳にするうちに、知らないうちに製品名やサービス名といったブランドの名称を覚えてしまうことはよくあります。
なので、営業形態にも寄りますが、社名・店名・サイト名など名称を表示するものすべてに同じブランド名を使うことが効果的です。
一つのブランド名を覚えることで、会社の存在も、実店舗の存在も、WEBサイトの存在も認識することができますし、顧客も同じ名前なので利用するのも情報を受け取るのにも安心感があります。
覚えやすさという意味合いでは、私達日本人を対象にする場合、ローマ字やカタカナを使う横文字よりも、ひらがなや漢字を使う方が良いです。
意外とカタカナでも覚えてもらいにくい場合もありますので、ローマ字や英語は更に覚えにくいものとなります。
ひらがなや漢字を使うとしても、難しい漢字や難しい言い回しになるものは避けましょう。
なぜなら、ブランド名を元に顧客は情報を検索することになるので。
その時に入力しにくい「ぃ」とか「ょ」といった小文字が多かったり、読みを間違えてしまいやすい漢字であれば、探すことをやめてしまうかもしれません。
細かいところですが、顧客の行動を止める要素は極力減らしましょう。
ただ、分かりやすくした場合、同業かそうでないかにかかわらず、同じブランド名になってしまう場合もあります。
その場合は、ブランド名に地域名をつけるなどの工夫も有効です。
著者情報を載せる
SEO対策に取り組むに当たって、大手であるGoogleの検索結果表示は当然意識するべきものです。
そのGoogleがランキングシグナルに使用するもので、コンテンツにE-E-A-Tがあるかどうか?というのがあります。
E-E-A-Tは、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取ったものですが。
コンテンツにこの4つの要素を入れ込めるかが重要となります。
この内の、専門性や信頼性を補完する要素として、著者情報を載せることが有効です。
ただ単に著者名を載せるのではなく、どのような経緯でこのコンテンツを作成し発信しているかも書いておきましょう。
もしコンテンツ作成者が事業主(社長)であったり、事業の責任者である場合は、権威性も付加できます。
AIコンテンツが増えたことでWEB上の情報量は飛躍的に増加したので、このE-E-A-Tの要素は顧客が情報源として信頼を寄せるための要素としても欠かせません。
この後にもE-E-A-Tに関わる内容のものが出てきますが。
まずは著者情報が、ページ内のわかりやすい所に表示されるようにするのが良いです。
ターゲット顧客を明確にしニーズも明らかにする
文章であれ動画であれ、作成するコンテンツは顧客に向けて作成するものです。
コンテンツの大元はブランドの持つ強みや、競合との明確な違いというものにはなりますが。
その強みや違いに顧客が興味・関心を持てるようにすることが大切です。
興味・関心を抱き、ブランドを利用してくれる顧客がどんな人かを想定するターゲティングを実施することで、大元となるブランドの持つ強みや違いを示す方向性を明確にすることができます。
つまり、どのような方法・内容で情報を伝えれば、利用したいという気持ちを呼び起こすことができるのか?という、ニーズを明確にするということです。
ニーズを明確にすることができれば、検索に利用するであろうワードをピックアップすることもできますし。
なぜその言葉で検索するのか?までも考えることができ。
より顧客に寄り添ったコンテンツを作成することができます。
そのように自分に向けて作成されたと顧客が思うことができるようなコンテンツを提供できれば、ブランドを利用する可能性は高まるでしょう。
キーワード選定に顧客の意図を組み込む
前の部分と少し重複するところがありますが。
SEO対策としてコンテンツを作成する時に、すでに検索されたワードから顧客に響くキーワードを抽出してコンテンツを作成する、キーワード選定の作業があります。
ターゲティングによって、顧客が検索に使用しそうなワードを想像できたとしても。
実際に使用されたキーワードの方が、再度検索される可能性は高いです。
今では予測表示の精度も上がっているので、途中まで入力し、自分の検索したい内容に近いものを選ぶだけでも検索できてしまいます。
なので、キーワード選定ツールを使って、検索キーワードを参考にコンテンツを作成することは今でも基本的なコンテンツ作成の指針となります。
しかし。
ただ単にキーワードを並べたからと言って、顧客が満足するわけではありません。
顧客は疑問や悩みを解決したり、興味を深めるために検索を行います。
そのような検索意図を考える・想像することが、顧客が満足するコンテンツを作成する近道です。
また、キーワード選定ツールを利用すると、自分では思いつかなかったようなワードを見つけることもできます。
ネガティブワードと言われる、マイナスイメージのワードもそうですね。
このようなワードこそ、しっかりと検索意図を考えて興味を引くコンテンツに仕上げることで、ブランドを信頼してくれるようになるものです。
また、ロングテールキーワードという、ニッチなニーズに答えるためのコンテンツ作成をするのにも使えます。
私がキーワード選定をする時に利用しているのは、「ラッコキーワード」です。
ちょいちょい表示されるラッコがかわいい。
高品質で専門性・信頼性の高いコンテンツを継続的に発信する
検索意図までを考慮し、自分の経験や知識を元に、顧客の悩みを解決したり、興味を引くようなコンテンツを作成できれば。
それは顧客にとって、扱う内容に満足の行くコンテンツであると言えます。
ニュースサイトであれば情報量の方が重視されるかもしれませんが、時間を割いて検索行動をするのであれば。
量よりも質を重視したいのではないでしょうか?
なので、扱う内容について自分の持っているものをしっかりと反映し、顧客に満足してもらえる内容のコンテンツにしましょう。
そして、1つのコンテンツに対して1つのテーマを扱うようにし、継続的に情報を提供できるようにします。
内容を担保しつつ発信を続けることが、専門性を高める一つの手段でもあります。
そして、作成する一連のコンテンツの中で、一貫したブランドストーリーを意識して表現しましょう。
コンテンツ制作者の理念や価値観、ブランドに込めた思いなどを明示することで、顧客の共感を呼び。
よりブランドに対する信頼性を増すことができます。
顧客が使いやすいサイト設計を行う
ここまではコンテンツの内容についての話でしたが。
実際にユーザーが閲覧するのは、用意したWEBサイトなどです。
今では少なくなったとは思いますが、検索結果からその欲しい情報にたどり着くのに時間のかかるサイトは嫌なものです。
また、広告が多くコンテンツを見にくいのも嫌われる要因です。
サイト内で掲載している他の情報が、顧客の悩みの解決や興味につながる可能性もあるので、扱っているコンテンツや内容を分かりやすくしておくこともできます。
サイトマップやパンくずリストの作成も有効です。
内部リンクを最適化する
サイト設計にも関わることですが、顧客が検索からたどり着いたページのみで問題の解決に至らない場合もあります。
その時に、関連のある他のページを案内する内部リンクを用意することで、サイトの滞在率を上げることができます。
顧客にとってはただ単に情報を見るだけではなく、そのサイトに行けば抱える悩みを解決できると思うことができ。
それが、サイト並びにコンテンツ作成者への信頼に繋がります。
とはいえ、やたらめったら内部リンクをつけては逆効果です。
扱う内容と関連のあるものにとどめましょう。
表示速度の改善
サイトを閲覧する場合は、その表示される速度も重要です。
基本的に、情報を欲している顧客は待つことができません。
私自身も、読み込みが遅いと感じてイライラしたり。
読み込みに時間がかかるから、他のサイトに切り替えたという経験は多々あります。
そのような思いを、ブランドに興味や関心をもつ顧客に対してさせたいとは思わないでしょう。
使用する画像を圧縮して軽くしたり、不要なJavascriptを削除するといった取り組みやすいところを細かく実施するだけでも、効果は出てきます。
実際の表示速度を計測してくれる、PageSpeed Insightsなどのツールを利用するのも効果的です。
そこで指摘される内容に一つずつ対応していくのも大切です。
レスポンシブ対応
パソコンにスマホ、タブレットなど。
インターネットを閲覧する端末は色々とあります。
そのそれぞれに対し、見やすくて使いやすいサイトを用意するにはレスポンシブ対応が必須です。
必須なので、現存するほとんどのサイトは対応ができていますが。
逆を言えば、使用する端末が変わることで表示が崩れたりすると、それだけでマイナスイメージになってしまうとも言えます。
エディアクエリなどのすこし専門的な知識が必要ですが、スマホでの閲覧がほとんどとも言えるので。
確実に対応しておきましょう。
地道なものが多いけど
SEO対策の内部施策で情報を集めると、取り組むべき項目がかなり多く出てきます。
全てに対応しようとすると、専門的な知識が必要となり、勉強もしなければなりません。
もちろん、対応できるならした方が良いのですが。
ここまでに書いた内容であれば、取り組みやすく、SEO対策をしつつブランディングもすることができると思います。
できることから着実に進めていくことも大切です。
考えるきっかけ:Googleは「ブランド優遇」SEOの成功の鍵はブランディング