【資格試験】簿記3級に合格した勉強方法
資格取得のスケジュールに入れてなかったのですが。
スケジュールに余裕ができたこともあり、思いつきで簿記3級を受けてみて無事合格できました。
ITパスポートなどの情報処理技術者系の試験や、「財務3表一体理解法」を読んだりと。
仕事外でも会計に触れる機会が増え。
どうせなら基本をしっかりと知ってみようというのが、受験を決めたきっかけです。
自分自身は40代なので、簿記3級を取ってどうこうというのは考えておらず、自分の知識の補強という意味合いが強いんですが。
ただ、資産の動きや捉え方を見直すきっかけにもなったので、受けて良かったなぁと思います。
・・・おっさんが今更何をという話ですがw
せっかく合格できたので、約1ヶ月半のトータル81時間の勉強時間で取り組んだことを書いて行きます。
日商簿記3級とは
商工会議所が開催している検定試験の一つに、簿記検定があります。
英検や漢検と同じくらいに、耳にしたことがある検定の名前という印象です。
簿記は企業の経済活動を帳簿に記録するための作業のことです。
それにより、会社の経営成績や財政状態を明らかにすることができます。
そんな作業の能力を持っていることを証明するのが簿記検定ですが。
3級で証明できるのは、「商工会議所の検定試験」に記載によると。
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。 基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。
ということです。
発生した取引や伝票を適切に処理し、書類を作成するために会計で使われる用語(勘定科目)を覚えたり。
決算など締める時に、適切な計算を行い、書類を作成できるか?
の、基本的な知識を身に付けているかを証明できるようです。
合格点は100点満点中、70点以上で、合格率は40%程度となっています。
特に各勘定科目の名前と対応を覚えないと計算もできないので、ある程度の勉強時間は必要です。
また、今はネット試験であるCBT方式での受験となるので、パソコン画面で問題を解くことに慣れることも大事ですね。
勉強スケジュール
簿記3級の合格に必要な学習時間を調べてみると、100時間と出てきます。
冒頭で書いた通り、自分はトータルで81時間と約20時間ほど縮めることができたわけですが。
これも書いた通りで、勉強前に会計の本を読んでいたり、他資格で会計の問題に取り組んでいたからだと思います。
情報技術者試験の勉強に使っていた時間を、そのまま簿記3級の勉強に当てたのでそこまでスケジュールの大きな変更はありませんでした。
スケジュールと言っても、日中は普通に働いているので、1日2時間勉強する時間を確保しているだけです。
その2時間の捻出が大変でしたが、できてしまえば後はなんとかなります。
・・・が、勉強時間の記録を付けているので計算できるんですがー。
1日あたりの平均勉強時間は1.8時間と、2時間には届いていませんでした。
週平均だと11.5時間で、2.5時間足りてませんでした。
実際、仕事の都合で2時間取れない日もあったりはしたのは事実です。
でも毎日コツコツと勉強するように心がけ、30分でも1時間でも勉強に取り組んではいました。
勉強時間に固執してしまうと、勉強することが目的になってしまうのは、大学受験時の失敗として深く心に刻んでいますw
勉強方法は独学です
仕事柄、決まった時間に決まった場所にいることが難しいので、独学での勉強となります。
と言っても、オンラインでいつでも受講できる環境が今では整っているので、独学をしている方も多いのではないかと思います。
が、自分の場合はあんまり動画などでの学習が得意ではないので、本や紙で独学してます。
今回は思いつきで受験を決めたこともあり、本屋にはいかず「商工会議所の検定試験」にリンクのあった、CPAラーニングの講座を利用することに。
無料で良いのか!?と思うぐらい講義動画が充実していたんですが。
自分は、教材のテキストと問題集のみを利用していました。
内容がわからなければ、講義動画を視聴しようかと思っていたんですけどね。
テキストから学ぶ
合格した今、簿記3級の合格に必要なのは。
・どれだけ仕訳をしたか
・帳簿のバランス感覚をもてるか
だと思います。
ここらへんはテキストを利用して学ぶことができました。
まず、バランス感覚についてですが。
ざっくりと説明すると、借方と貸方で合計額が同じ=ゼロになるという感覚です。
貸借対照表でも、損益計算書でも、この感覚がよく分からない仕訳の基準にすることができます。
バランス感覚というよりも帳簿の仕組みという感じでしょうか。
家計簿でも収入と支出+残金の差し引きはゼロになるのと同じような感覚です。
ここらへんについては、「CPAラーニング」のテキストの冒頭を読み込めば理解できると思います。
自分は「財務3表一体理解法」を読んでいたので、この感覚を身に着けた状態で勉強を始めていました。
この感覚が身に付けば、後は勘定科目を覚えて仕訳に利用するだけです。
ここからしっかりとテキストを読みながら勉強を進めましたが。
勘定科目が出てきた時に、その勘定科目が資産・負債、費用・収益のどの分類になるかを意識しながら覚えました。
どの分類になるかと、帳簿のバランスを考えると、自然と分類できるようになる感覚です。
で、覚えると書きましたが、実際の試験はドロップダウンリストから選択することになるので。
うろ覚えでも問題はないかと。
とはいえ、普段の生活で使う言葉から連想できるものが多いので、そんなに苦では無いかと思います。
ただし、差入保証金や貸倒引当金など、勘定科目独自のものは覚えるしかありません。
決算の勘定科目も覚えるしか無いですね。
前期繰越・次期繰越は学び始めは抜けやすかったですし。
損益で費用と収益をゼロにするといった考え方や仕組みといったものもありますし。
そして、帳簿のバランスを取るために、勘定科目に対応する勘定科目を把握するように覚えました。
片方だけ仕分けて、金額だけ入力するわけにはいきません。
例えば、売上だったら、現金・当座預金・売掛金〜というような感じです。
といっても、仕訳てれば覚えてくるものですし。
結局は資産の移動をしているので、入口に当たる部分と出口に当たる部分は?・・・というように考えながら覚えてました。
そうすれば、相手の勘定科目を書くことになる、勘定口座の作成も最初は戸惑ったものの、スムーズになりました。
そして、貸借対照表・損益計算書・試算表・精算表といった、表ごとの特徴を掴むのも大切です。
なぜ作るのか?というのはテキストで勉強しつつ、実際に手を動かしていれば、表ごとにいれる数字の違いがわかるようになりました。
ノートはまとめと仕訳の練習
テキストの内容をまとめながら勉強してましたが。
一番役に立ったのは、資産・負債と費用・収益で勘定科目を振り分けた一覧表でした。
資産・負債と費用・収益が帳簿のどこに書いているかを、場所で覚えてしまっていたこともあり。
テキストを読んでノートにまとめていても、どこに書くかが分からなければ、覚えられそうにないとおもったので。
学習のお供にノートの一番最初のページに作成しておき、詰まった時に見直すようにしてました。
その一覧表を見たら、取引の内容を思い出すようにし。
思い出せなければ、テキストに戻って復習しつつ、詰まった理由をまとめたノートの箇所にメモするような感じです。
なので、ノートを見れば自分が詰まりやすいポイントも分かり、復習もしやすかったですね。
あとは、問題を解くときの仕訳をノートに書き込んでおき、どんな仕訳でどんな間違いをしたかを残すようにもしてました。
手を動かす=問題を解く
テキストを1週するのに2週間ほど使ってしまいましたが、その後はひたすら問題を解いていました。
テキストの章末にある練習問題を、もう一度解き直して知識の抜けを減らし。
これも「CPAラーニング」に用意されている試験対策問題をひたすら解いてました。
問題を解いて◯付けをしている時に、自分が悩んだポイントの解説がほぼなく。
どう仕分けるか?という説明だけなことも多かったので。
「この取引の仕訳はこう!」と決め打ちできるレベルになる方が良さそうだと。
なので、減価償却や貸倒引当金・貸倒引当金繰入額、売上原価の計算などメモ書きで解けるものも、できるだけ仕訳を書くようにしてました。
そうすると頭の中が整理されていくのと同時に、手を動かして取引の内容を理解できる感覚になり。
自然に問題を解けるようになっていきました。
また、先程書いた帳簿に慣れるというのも、問題を解いて書き込んでいくのが一番だと思います。
繰越利益剰余金の帳簿ごとの扱いを身につけるまでが一番苦労しましたが・・・w
意外と短い60分
実際にCBT試験を受けて一番思ったことは、試験時間の60分が結構短いということです。
自分は第3問でやってしまったのですが、計算間違い・転記ミス・仕訳た内容の反映漏れなどなど・・・
それで借方と貸方の数字がずれて、見直すのに結構な時間を使うことになりました。
が、その時間もあまり残って無かった印象です。
なので、受験を決めて試験の内容を調べていたときにはあんまり考えてなかったんですが。
この60分の意識を早めに持っておくのも大切だなと思いました。
「CPAラーニング」のサイト上に用意されている、本番とほぼ同じような見た目で受けられる試験対策をちゃんとやっておけばよかったなぁと。
・・・受験後に気づいたのが私ですw
とはいえ、全問正解することが目的ではなく、合格点を取ることが目的なので。
問題集を解きながら、得点になりやすい部分。
問題になっている部分と、経過勘定が必要な部分、繰越利益剰余金や当期純利益の出し方を把握し、部分的にも正解するようにするという頭の切り替えも必要ではないかと。
実務ならある程度調査する時間はあるかもしれませんが、試験は60分しかありませんからね。
・・・まぁ、最初から間違えるなという話ですがw
なんとか合格できて安心
こんな感じで、受験しているときは結構ハラハラしていましたw
無事合格できた今は一安心というところです。
会計の基本にふれることもでき、今まで勉強した内容の知識を深めることもできたので。
受験して良かったなぁと思います。
このまま2級・1級という気持ちになってきますが・・・
他にも優先したい資格試験があるので、落ち着いて予定を考えてみようかと思います。