【WEB3】ざっくり暗号資産|WEB3に至るまで

ふとWEB3に関する記事を書こうと思ったものの。

書きたいことがまとまらなかったので、WEB3と暗号資産について書くことにしました。

WEB3に関する教科書的な本でもある「決定版WEB3」の中でも「切っても切れない関係」と言われているように。

WEB3と聞くと暗号資産を連想する人も多いハズ。

なので、その違いをざっくりと書き、自分の頭を整理しようと思います。

長くなりそうなので、まずは暗号資産のことをざっくりと

暗号資産から始まった

始まったという言葉を使うのであれば、仮想通貨という言葉の方が正しいとは思いますが。

一応、ブロックチェーンを元に発行されるトークンも含め、暗号資産という呼び名が日本の法律でも使われているので、こちらで書いておきました。

まずは暗号資産からですが、ざっくりと流れを掴むことから始めます。

ビットコインの登場

そもそも、暗号資産が注目を浴びたのは、ビットコインが莫大な価値を持ったことです。

時価総額が跳ね上がり、「億り人」と呼ばれる人たちを生み出しました。

この記事を書いている2024年11月時点でも、1BTCは1,400万円ほどの価値で取引されています。

ビットコインは自体はリーマンショックによる金融不安や、大手プラットフォーマーからの情報漏えいなどが続いた時期に開発され。

金融資産や取引記録を、自分自身で管理するための技術として登場することに。

なので、高度な暗号技術とネットワーク技術による安全性とブロックチェーンによる耐改ざん性と透明性が確保された、デジタルで表現される実態を持たない仮想通貨が、ビットコインです。

少し話がそれますが、通貨や貨幣というものは、利用する人々がその額面の価値を信用することで成り立ちます。

日本円などの法定通貨は国がその価値を保証することで、よりその信用を高めています。

ビットコインは日本では法定通貨ではないながらも、先程書いたような莫大な価格で取引されているということは、通貨としての価値が、関係者を含む利用する人々に信用されているとも言えます。

その結果、個人間取引として、銀行を経由するよりも安価で、比較的早く資産の移動ができ。

しかも少額から、取引価格に見合った手数料を支払うことで、可能となっています。

このように、暗号資産は通貨の性格を持つデジタル資産として、また、その価値から投資対象として認識されるように。

イーサリアムによる「資産化」

このような個人間取引を可能としたのが、ブロックチェーンです。

ブロックチェーンは日本語では分散型記録台帳となりますが。

ざっくりと言えば、安全で耐改ざん性があり、透明性があるデータベースと言えます。

データの保管や記録を考えた場合に、この3つの要素は重視されるべきものですし、利用者側も確保されていることが分かれば安心できます。

これらのブロックチェーンの特性を活用し、様々な機能を仮想通貨に持たせることができるようにした技術の代表例がイーサリアムです。

イーサリアムはETHという仮想通貨で維持されるブロックチェーンネットワークで、ビットコインに次ぐ価値を持っています(2024年11月現在)。

で、いろいろと飛ばして言うと、スマートコントラクトというイーサリアム上で稼働するプログラムにより、独自のトークンを発行できるようになったのが、イーサリアムの特徴です。

P2Pネットワークによる分散コンピューティングによる仮想マシン化〜のように書くと、今回の記事の目的から離れてしまうので・・・

トークンは、関係性をすごく雑に言えば、お店のポイントのようなものですかね。

お店のポイントは大体「100円購入したら1ポイント」のように付与され、「1ポイント1円」で買い物できる「権利」を得ることができます。

この「権利」に注目したのが、イーサリアムとも言えるでしょう。

私達の普段の生活は、いちいち口にはしませんし気にもしてませんが、「権利」と「義務」で成り立っています。

そして、「資産」にはこの「権利」も含まれています。コトバンクに載っていた改定新板世界大百科事典の冒頭を引用すると。

一般に,特定の実体によって所有されていて,その実体にとって有用性を有する物財および権利で貨幣価値のあるものをいう。現金は典型的な資産である。したがってまた現金への請求権(債権)も資産であり,さらに,現金と交換される物財,すなわち購入される物財も資産である。物財のみならず,地上権,借地権特許権,商標権等の財産上の権利もまた資産である。

なので、仮想通貨が単なる通貨としての性質以上の価値を持つようになったので、暗号資産(crypto asset)という呼び名が使われるようになったのだと思います。

(実際には暗号化されていないデジタル資産も含まれているようで、ブロックチェーンのトークンの場合には暗号通貨と言う方が良いような気もしますが。)

「権利」や「義務」の関係性を保証する場合、ブロックチェーンがもつ安全性・耐改ざん性・透明性は非常に重要です。

なので、この性格を活用した新しく生み出される価値によるネットワークの形が実験されるようになりました。

デジタル上の価値を形に

これにより、海外では不動産の権利の証明書としてトークンが利用されたり。

デジタルチケットの所有権の証明として、ブロックチェーンに記録されたトークンが発行されたりしています。

また、デジタルイラストなど、今までは権利の証明が難しかったコンテンツの所有権や利用権をNFTという形で証明しつつ、作成した著作権者に正当な報酬を付与する仕組みなどにも使われています。

このブログで、自分の資格勉強や取得状況についても書いていますが、ブロックチェーンに記録されトークンとして発行されているものもあります。

このような、今までのインターネットでは難しい、あるいは不具合となっていたものを実現することができるのが、ブロックチェーンと暗号資産を利用した、新しいインターネットです。

「価値」を元にした双方向のネットワークなので、価値のインターネットとも呼ばれています。

これらの性格を活かし、社会の様々な課題解決を目指したものが、WEB3です。

WEB3については、別の記事でざっくりと。

※WEB3について考えていた時に「決定版WEB3」を読み直しましたが。非常に分かりやすくて、この記事を書くか迷いましたw
一応、書きたいことは投稿していきますが、こちらの本も是非読んでみてください。

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