【読書記録】世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから開放される自己理解メソッド(著者:八木 仁平)|自分を正しく知り、未来につなげる手引書
先の見えない時代と言われ、将来に対する不安の多い今日このごろです。
そのために自分自身で状況を変えるために、副業や起業、転職について扱うメディアを数多く見かけるようになりました。
・・・自分自身が良く見ることもあって、Youtubeのおすすめに出てくる動画はビジネス系ばかりなので、なおさら良く見かけます。
その中で必ず前提として話されているのが、「何をするのか」で。
その答えが、「自分が今までやってきたこと」や「取り組んできたこと」にあるということになります。
経歴を振り返ることはそんなに難しくないですが、自信を持って進められるかと言うと・・・という方も多いと思います。自分もそうですが。
なので、自分がしてきた事を振り返りつつ。
自分が価値を感じていることから、「何をするか」を明確にする手引書となるのが今回の本。
「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから開放される自己理解メソッド」です。
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混乱の真っ只中で目に止まった本
自分自身が「何をしたいのか?」「何に取り組みたいのか?」という、永遠の迷路に迷い込んでた時期が2024年に訪れたことは、以前の記事に書きました。
その迷路に入り込んでから、ちょくちょく本屋さんに足を運んでいたんですが。
ふと目に止まったのが、この本でした。
それまでに読んだ数冊の本で、何をするかどうか以前に、自分のマインドを修正しなければならないところ思えるところまではたどり着いていたので。
「じゃあ何をやるか?」
という思考に入っていたので、ピンと来た感じです。
論理的に自分の「やりたいこと」を導き出す
論理的に「やりたいこと」を、自分の行動から見つけ出す方法についてかかれているのがこの本です。
自分の行動から、「大事にしている価値観」を見つけ出し。
自分の行動から、「ついやってしまう得意なこと」を明確にし。
自分の行動から、自然と興味・関心が向く「好きなこと」に気付き。
この3つが重なる部分が、「やりたいこと」として導き出せます。
それぞれのポイントを考える理由もはっきりと教えてくれますが。
考えるための質問と、それをフォローする充実した巻末特典がこの本のポイントだと思います。
質問一つ一つに取り組むことで、自然と「価値観」「得意なこと」「好きなこと」が明確になるようになっていて、気がついたら「やりたいこと」が複数見つかっている感覚です。
が、本文だけだと足りなかったり、言葉が浮かばないこともあるので。
巻末特典まで含め、この本全体を活用することで、自分自身の理解を深める事ができます。
なので、この本は読むだけでは意味はありません。
読むだけなら「良いこと書いてあるな」という程度で終わると思います。
というのも、文章がとても読みやすいので、スッと内容が入ってくるんですよね。
なので理解すること自体に難しさはありませんが。
用意されている質問に取り組み真剣に考えることで、より前後の内容を深く理解することができます。
ワークに取り組む寸前まで気持ちを上げてくれるので、あと一歩踏み込んで実際に取り組めば。
著者の八木仁平さんが書いている通り、「論理的に「やりたいこと」をみつける」ことができます。
実際に自分自身が取り組んで、このブログを始めた無意識の理由に気づくこともでき。
以下の記事を投稿することに繋がりました。
自分と自分に関係する考え方を変える
自分の中で色々と整理されていく感覚があり、このブログとの向き合い方を変えるきっかけになったので。
この本を怪しんでいる暇があったら、読んで正直に自分と向き合って、今から自分の未来を切り開く行動をすることが良い!
と信者のようなことを思うわけですがw
スキル・知識に関する捉えかたにハッとさせられたので、ご紹介します。
「得意なこと」とよく混同されるのが「知識・スキル」です。
<中略>
スキルや知識は、自分のやりたいことを実現するために活用する手段です。スキルを活用することが目的になってしまうと、人生はつまらなくなってしまうのは当然です。
CHAPTER3 P.54~56
ちょうど自分自身が混乱していたこともあり、資格試験の予定があるものの、なぜその資格を取ろうとしていたのか目的を見失っていました。
「でも、申し込んじゃったし、無駄にしたくないから勉強する!」・・・という感じで取り組んでました。
それまでにかけていた時間や費用などを無駄にしたくないという、サンクコストバイアスにしっかりハマった思考状態だったのです。
このCHAPTERを何度か読み直し、目的をしっかりと見直し。勉強に身が入るようになりました。
たぶんそのままだったら、中途半端な勉強を続けることになり。
時間もお金も無駄にしたような感覚に襲われていたかもしれません。
よく言われることですが、手段が目的にならないように、自分の芯をしっかりと持ちたいものですね。
そして、もう一つ。どうしても短所に注目してしまうのが人間です。
自分のことも、他人のことも。
短所をなくそうとする努力は苦しく、その先には「自分は努力しても変われない」という自己否定しかありませんでした。
<中略>
自分を変える努力はおしまいにして、自分を活かす努力を始めましょう。
CHAPTER5 P.124~127
短所の反対には長所があるということをこの本では言っていて、短所を「だからこそ」で言い換えて長所を見つけるワークがあります。
その章の冒頭でされている説明ですが、これはその通りだと思います。
自分にとっては短所と思っていることでも、他の人からしたら長所であることもあります。
短所と思えることは、自分がついやってしまう「得意なこと」が悪い方向に出ただけで、良い方向に活かせば良いだけということです。
たまに短所にがっかりしている方の相談を受けることがありますが。
その時に「見方を変えれば」というお堅い言い方をしてしまいます。
「自分を活かす」という言葉に言い換えると、ポジティブになりますよね。
関わる人の良いところに気づく変換でもあるので、より毎日が楽しくなる考え方です。
じっくりと取り組むことで毎日が楽しくく
全てのワークに取り組む時間を取ることで、副題の通り「モヤモヤから開放される」感覚を持つことができます。
「やりたいことで生きる」や「好きなことで生きる」という、ワークライフバランスに関わる言葉がありますが。
自分の中でのそれを明確にできるので、開放される感覚を得ることができます。
まさに、自分のこれまでの人生から自分自身を深く理解し、納得感のある未来につながる行動の選択を助けてくれる本という感想です。
個人的に感じたワークのポイントは、書き出した自分の経験を、本の中に書いてあるように抽象化することです。
抽象化することで、書き出した後にするグループ化が行いやすくなり、「価値観」「得意なこと」「好きなこと」が見つけやすくなります。
ただし、書き出した経験と抽象化した言葉をしっかりと関連付けて残しておきましょう。
そうすることで、自分の「価値観」「得意なこと」「好きなこと」の裏付けとなる自分の選択を残すことができ、自信につながるようになっています。
しっかりと取り組むことで、価格以上の価値を得られる本だと思いますよ。
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