地政学の逆襲 「影のCIA」が予測する覇権の世界地図(著者:ロバート・D・カプラン 訳:櫻井 祐子 解説:奥山 真司)|「知る」ことは大切である

いやー。かなり時間をかけてしまいました。
地政学に興味を引かれ、なんとなく手に取ったのが今回の本「地政学の逆襲」です。
ルークのスターウォーズ世代としては、「逆襲」という言葉に弱いですね。
「逆襲のシャア」も好きです。
と、ロシアのウクライナ侵攻から始まり、アメリカで再選したトランプ大統領の動向、中国の状態など。
ここ数年、国際情勢で気になることが多くなってきたなぁと、思っているのが私です。
で、雑誌をめくったりしていると目につくのが「地政学」の文字でした。
地政学初心者としての意見
本当にちゃんと知りたいなら、入門書を読むべきなんだろうなとは思いますが。
私は本書を選びました。
この本を読む前に、漫画の「地政学ボーイズ」を読んでいたこともあり。
なんとなくイメージはできていたからです。
で、本書を読んだ印象としては、地政学は社会の総合的な視点なんだなと。
地理は国の枠組みを決めるものですが、その土地ごとの特徴があり、それを学びます。
歴史はその土地の風土や文化を。
倫理で一括りにするのはあれですが、思想や宗教、哲学もですね。
政治で現在の社会体制や状況を学びますし。
経済も関係してきますね。
この社会の要素をすべて考慮したうえで、国同士の関係性なども踏まえ考えていくという。
面白みを感じつつも、なんとも気が遠くなりそうな学問という印象です。
しかし、このような幅広い視点の必要さを軽減してくれているのが、所々にはいるカプラン氏の取材時の臨場感です。
地図帳を眺めながら読んだりすることもありましたが。
地理を想像しなくても、描かれている風景が浮かぶような印象を随所に受けました。
そのイメージが出来あがってから、地理の特徴や歴史的背景などが語られるので。
すっと情報が入って来ました。
私自身、扱われる国へ行ったことはアメリカ以外なく、テレビなどでの印象ぐらいしかありません。
それでも世界地図の中で、ポイントとなる中央アジアや中南米、東南アジア諸国など、頭の中でイメージを膨らませながら読み進めることができました。
現地を見ている人だからこそ、表現できる方法なのだなと。
実際に体験したり経験することは大切ですね。
考える視点を複数にする
私は冒頭でも書いた通り、地政学については何も分かりません。
本書でたびたび登場する、地政学の古典と言われる本や学者の人たちも、もちろん知りませんでした。
そんな私が、この本の内容についてどうこう言うのもあれなので。
前段で書いた、「社会の総合的な学問」という印象について、もう少し書いておきます。
私たちは、自分の価値観を元に物事や情報を判断しています。
必要かどうかという意味でもですが、注意を向けなければ不要な情報として、自動的に切り捨ててしまいます。
そうすると、ニュース自体に興味を持つかどうかという話もありますがー。
報道される内容を、自分の主観に基づいた判断で処理してしまうと思います。
大体最初はそうですが、「なぜ、そんなことが起きているのか?」というように考える余地は合ったほうが良いでしょう。
そのように一度受け止める、立ち止まるには、「様々な要因が重なっている」ということを理解しておくことが大切なのではないかと。
その準備をさせてくれる力が地政学にあるように感じます。
土地の特性や文化の発展、隣国との過去から現在に至るまでの関係、宗教的な背景に指導者の背景などなど。
様々な出来事の結果、ニュースで報道される事件が起きている。
そのように感じることができます。
なので、本書は地政学のように、物事を多様な視点から見る練習が読みながらできる。
知識や調べる内容だけでなく、実際に体験することも含めて。
知るとはどういうことかを教えてもらえた。
私はそう思っています。
「あとがき」にある読み方がポイント
最初読み始めた時は、まえがきを読んでそのまま本文に行きましたが。
良くわからなくなって来たこともあり。
まえがきとあとがきを読んで、どのような姿勢で読み進めるかを決めることにしました。
本書は新書判で、2024年に発刊されたものですが。
元々は2014年に発刊されたものです。
なので、内容だけを追うと10年以上前のものとなり、知識として知るには物足りなさを感じます。
そこで、巻末で解説の奥山さんが進めている読み方が良いと思います。
逆説的な本書の楽しみ方としては、読者である我々が刊行された後の歴史の結果を知っているという意味で、いわば「神の視点」から本書を「答え合わせ」として読むという楽しみ方もできるかもしれない。<中略>カプランと対話できるような感覚を味わえたことである。
新書版 解説 P.534〜535
この解説からさらに1年少し経っている今では、さらに先に進んでいる状態です。
プーチン大統領のロシアの動き。
トランプ大統領のアメリカの動き。
習近平国家主席の中国の動向など。
本書の内容をよみ、現在報道されている内容を踏まえると、それぞれのリーダーの判断に腹落ちすることもありつつ。
その状態から抜け出すにはどうすれば良かったのか?
と、読んでいる途中で止まってしまうことも多かったです。
個人的に考えたいなと思ったことは、やはり日本のことです。
本書の中では日本を中心に扱われているところがないこともあり。
アメリカや中国、ロシアに中央アジアなどについての記述を元に、どのようなことが求められるかを考える余地があります。
余白という方が良いでしょうか。
また、地政学の見方をしていると、戦国時代の日本も気になってきますね。
自分は世界史を専攻したので、日本史のことは良く分かりませんが。
戦国時代の国割などで、より日本の事をしれそうだなとか。
いろんな考えが広がりました。
思考を広げる方法をしれた気がします
自分の興味に従うとともに。
その興味を深める方法・・・というか視点ですかね。
それを教えてもらえた気がします。
地政学の本としての読み方ではないかもしれませんが。
多様な視点を持ってこないと、見えてこないことがあるということを。
世界の情勢から、教えてもらえた気がします。
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はじめまして、「ぽんぞう@勉強中」です。
小企業に一人情報部員として働いている40代のおじさんです。IT技術での課題解決を仕事にしていますが、それだけでは解決できない問題にも直面。テクノロジーと心の両面から寄り添えるブログでありたいと、日々運営しています。詳しくはプロフィールページへ!











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