ユニークな行動を取れる人がいつも考えていること(著者:池田 貴将)|自分の中の「ユニーク」を呼び覚ます

「なんでそんな行動を取れたのだろうか?」

成功したと言われる人たちのインタビューや本を読むと、そのように感じることがあります。

その中で語られることは独特で、つまり「ユニーク」なものです。

なぜそのような選択、行動が取れたのか?

それを紐解くのが、今回読んだ本「ユニークな行動を取れる人がいつも考えていること」です。

自己啓発本やビジネス書で言われる、行動を変える技術の根本的なことを教えてくれていると感じました。

「ユニーク」は自分の中にある

念頭の挨拶をさせていただいた記事で、「頭がいい人」と共に年越しで読むことにしたのが本書です。

2025年末に、ちょっとした変化が私の周りで起こり。

その中で自分の行動を見直す機会があったので、参考になることはないかと選びました。

実際は本書が先に気になり、次に「頭のいい人」が気になったので。

何かしらの成果を出している人たちが行動の基準にしていることを参考にしたい。

という気持ちがあったのかもしれません。

本屋さんに立っていた時は、なんとなく気になるぐらいだったんですけどね。

少なからず私は、自分の感性に従って生きている人を「かっこいい」と思う人間です。

これが、本書の前提の一つ。

そもそも凡庸な人間など存在しない。
唯一無二の知恵と力は、すでに自分の中に眠っている。
「ごく普通の自分」と、「ユニークな自分」は、1本の線でつながっている存在である。

はじめに P.13

私達が「ユニーク」だと感じている人。

独特な感性を持っていたり、視点を持っている人ですね。

その人達を、何か特別な才能の持ち主のように感じてしまいます。

もちろん、そのような特別な能力を持っている人もいるのは事実です。

しかし、本書の前提は「人間はそれぞれユニークである」ということです。

似ているとしても、感じ方はそれぞれですし、それに合わせて選択する行動もそれぞれです。

自分には「ユニーク」な力がある。

まずは、それを知ることからですね。

本書はリーダーシップや行動心理学の研究をされている、池田貴将さんが書いています。

そのため、心理学の内容を元に「ユニークな人」の中で起きていることを説明してくれています。

それは、「意識」と「言語化」と「行動」の相互作用です。

感情は行動のサイン

私達が行動の源泉としているのは、感情です。

本書に限らず、感情を大きく「快」と「不快」で分けて説明されることが多いですが。

「快」という感情は、良い感情ですね。

より獲得したいと思います。

「不快」は逆に避けたい感情です。

人間に限らず生物は、生命の危機から自分を守るため「不快」の感情を記憶にとどめます。

そのため、良い事よりも悪いことの方が覚えやすいというのもあります。

しかし、私達人間は、いつしかこの「不快」という感情を押し殺すようになってしまいます。

「みんなとの和」とか「普通そうだから」という言葉で説明されますが。

なので、「我慢」という選択をするように。

その結果、生きにくさを感じたり、自分はみんなとは違うと疎外感を感じたり。

様々な問題をはらむようになったのでしょう。

しかも先程も書いた通り、この「不快」の感情は中々なくなりません。

私も自分の経験や読んできた本の内容からみても、この「不快」を受け入れて付き合っていく。

というようなイメージを持っていましたが。

本書では、「行動を変えるサイン」として捉えるように言われています。

感情は常に、自分にとっての味方である。

<中略>

では、”痛み”の感情とは何か。
それは、「今こそ行動を変えるべきときだ」と教えてくれる、極めて貴重なサインである。

CHAPTER1 ズレる P.27〜28

「不快」な感情が出た時にストレスを感じ。

私達の身体は、自律神経を通じて対処するように働きます。

それは、その状態を回避する準備を身体が整えているとも言えます。

その時に「行動を変える」という選択をしない場合、身体が緊急事態のままエネルギーが枯渇し。

様々な問題が現れるようになります。

これが結構大事だと思うのですが。

私達は、自分の感情よりも周囲を優先してしまう時があると思います。

それにより「不快」な感情をそのままに、更に「不快」を感じる悪循環に陥ってしまいます。

その結果が、生きにくさや疎外感といったものにより、自分を苦しめることに繋がるのです。

「ユニークな行動」を取る人は、この感情を行動の動機に変換します。

感情から行動を「決断」するのは「衝動」であると、本書は言います。

”決断”を生み出しているのは、どうやら「今この瞬間に何をしたいか」という”衝動”のようなのである。

<中略>

衝動は主に三つの要素で構成されている。
それは「意識の向け方(Focus)」「言葉の使い方(Expression)」「身体の使い方(Posture)」という三つである。

CHAPTER1 ズレる P.34〜37

「ユニークな行動」を取れる人は、感情の状態を整えることで、「ユニークな行動」への衝動を作り出しているとのことなのです。

そして衝動は「デザインできるもの」で。

そのための要素が、「意識」「言語化」「行動」とされています。

意識を向けると実現に向かう

私達は日々多くの情報にさらされていますが、その中から自分に取って必要な情報を選択しています。

選択するということは、その情報が自分の必要なものであると「意識」を向けていることになります。

「意識」を向けるとは、まさにこのことです。

何らかの目標を達成する時に、その目標の事を考え続けることで。

やり方を覚えていきますし、壁にぶつかっても乗り越えるための知恵が湧いてきます。

「意識」を向けるモノに対し、

・「意識」を向けたモノ以外の情報は自然と遮断する
・「意識」を向けたモノを実現しようとする

という行動を自然と取ってしまうのです。

じゃあその「意識」を向ける基準は何かというと、これも「快」と「不快」が元になっていて。

いわゆる「価値観」と言われるものです。

・「快」=前進価値:何を大切にしたいのか?
・「不快」=後退価値:何を避けたいのか?

この基準を持って、大切にするために得るものと、大切にするために避けるものに「意識」を向けているのです。

ここで大事なのが、「価値観」は自分で見つけ出さなければならないということ。

本書の例でもありますが、子供の頃は親の価値観に従って生きていきます。

庇護者であり養育者である親の価値観に従わないと、生命の危険があるからですね。

そこから、思春期を経て自分自身の価値観を作り上げていきます。

他にも、「普通」とか「一般的に」といった、普遍的に思える価値基準も社会生活を営むうえで身につけてしまいます。

そうすると、自分から湧き上がっている感情とは別の基準に従って行動を選択することになり。

「不快」なものがさらに「不快」なものとなってしまうのです。

つまり、意識を向けるということは、感情と繋がっていて。

・「快」=何を大切にしたいのか?=どんな感情を得たいのか?
・「不快」=何を避けたいのか?=どんな感情を避けたいのか?

という問いを、本来は行っていることになります。

「何を」という問いだと、自分以外の価値基準のものや、「みんなが良いと言っている」という価値基準の元に答えてしまうかもしれません。

しかし、感情に関する問いの場合。

あえて「苦しみを得たい」という人は稀だと思います。

その逆もそうで、「楽しみを避けたい」という人も稀でしょう。

このように、「意識」を向けるということは、目的とする「感情」を手に入れるための「価値観」や「価値基準」を明らかにすることであるとも言えます。

言語化によりルールを明確にする

衝動性の要素の2つ目である「言語化」の効果は、無意識や本能で「意識」していたものを明確に「意識」することができるということです。

本書では、「定義(ルール)を現実にする」と書かれています。

つまり、「なぜ「意識」を向けるのか?」という理由付けを明確にすることで、行動の動機に変化させることと言えます。

「意識」を向けることで、「得たい感情」と「避けたい感情」を知り、判断するための価値基準を知ることができましたが。

「その感情を得るために、なぜその行動が必要なのか?」

これを言語化していくことになります。

ここでも問題となるのが、感情です。

少なからず変化を起こすことになるので、不安や心配といった感情が芽生えてきます。

そうすると、「なぜできないのか?」という、行動しない理由を探し始めてしまいます。

なので、自分が「なぜそれを行動できるのか?」と、できる理由を探す問いにしましょう。

問いを繰り返すことで、行動できる理由と共に、強化しなければならない行動も見つかるようになるでしょう。

そうすると、実際に行動に移すレベルが、小さく実現可能性の高いものに変化していきます。

意思を向けるのと同じく、言語化をすることで、意識が自然と向かうのと共に、実現に向かうための思考に変わって行くのです。

これにより、自分が行動する「定義」を明確にしつつ。

自分の感情に寄り添った、自分にとって満足の行く行動を選択することができるのです。

「認知モデル」の関係を理解することができる本

「意識」を向け、「言語化」することで、感情を味方にした「行動」を促すことができます。

しかし、感情は厄介なもので。

行動しようとすると、急に不安になり面倒になったりします。

そのため、「行動」により感情を従わせる。

「行動」をしたから、欲しかった「感情」が手に入った。

という順でも実行することが、「ユニークな行動」つまり、自分の感情に基づいた自分なりの判断や価値観で動くことに繋がります。

このように読み進める中で私の中に浮かんだのが、認知行動療法の基本モデルでした。

認知・感情・身体反応・行動はそれぞれ相互に影響を及ぼし、環境が影響を与えるというモデルです。

意識を向けるという行為は、「認知」に係る行為といえます。

身体反応の項目は扱われてはいませんが。

不快を感じたり、不安になり億劫になれば、身体も重くなるでしょう。

このように、どのように自分の中で基本モデルの各要素が影響し合うのか。

どのように働きかければ、基本モデルの各要素を連動させ、ポジティブに変換していくことができるのか。

その方法を、本書を通して学べたと感じています。

考えたり問いを変えるだけでは、自分の価値基準にするにはやはり弱いです。

出した答えのようなもので行動してみて、その結果を検証し。

行動を強化したり、修正することで、自分自身の価値観や価値基準というものが磨かれて行きます。

その行動と結果の積み重ねが、自分だけの「ユニークな行動」に繋がっていくのです。

人間は誰もが「ユニーク」である

「自分らしくありたい」「自分らしく過ごしたい」

そのようにできれば、理想的であると感じる人は多いでしょう。

「自分らしさ」というのが、「ユニークな行動」なのです。

それは、自分自身のために「得たい感情」と「避けたい感情」を手に入れるために、物事を判断した結果の行動なのです。

感情は個人的なものなので、簡単に嘘を付けてしまいます。

また、自分の感情に向き合わなければ「自分らしさ」を手に入れることはできません。

どうしても目に見える部分を追ってしまうため、行動ややった方が良い事などに目を向け、思考を続けてしまいます。

そうすると、「本当にこれでいいのか?」というループに陥ってしまう・・・のが私です。

私は、この本を通して。

こういった行動について確信する時に、「感情」という軸を使うことが大切であることに気付かされました。

外部の価値観ではなく、自分の価値観を大切にした行動をとれるように、整えて行きたいものです。

そうすれば、「ユニークな行動」を取れていることでしょう。

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著者プロフィール
ぽんぞう@勉強中

はじめまして、「ぽんぞう@勉強中」です。
小企業に一人情報部員として働いている40代のおじさんです。IT技術での課題解決を仕事にしていますが、それだけでは解決できない問題にも直面。テクノロジーと心の両面から寄り添えるブログでありたいと、日々運営しています。詳しくはプロフィールページへ!