パーソナライズされていくAIからSEOを考えてみる
2026年は生成AIを利用したサービスがすごい増えるだろうなと。
そんなことを思っていたら、テレビCMでもAIという言葉を見かけない日が無いように感じる状況です。
このブログでもLLMOやGEOの話題について扱ったことがありますが。
生成AIを利用した検索体験によって、ユーザーの情報収集や活用方法にはだいぶ変化が見られています。
私自身も変わって来ているところはありますしね。
それも2025年でのAIの進化があるわけで。
年末あたりから発信されている情報を見て、振り返りを行っていました。
ミエルカさんのカンファレンスレポートや、インプレスさんのAIモードの導入後の状況についての記事。
キーワードファインダーさんの2025年12月コアアップデート後のランキング状況など。
また、年間を通して分析され数値に表れたAIとSEOの関係について、辻さんによるまとめや展望など。
様々なものを見て、本質は変わらないんだけど、という私の記事に納得したりしてましたが。
BlueSkyでリンクさせてもらった鈴木さんの記事で、AppleがGeminiを基盤として選んだことを知り、少し状況が変化してきたなと。
・・・導入が長くなってしまいましたが。
AIはパーソナライズされていきます。
その流れは加速するでしょう。
そんな中で、メディア展開を考えるうえで外せないSEOについて、どのように見ていくか。
弱小零細企業で、WEB担当としてもがいている身として書かせていただきます。
パーソナライズ
現在話題に上がるのは、汎用的なモデルを利用したクラウドベースのAIがほとんどです。
システムプロンプトによってAIの動作を制御できるとしても。
基本的には開発企業が学習させた内容を元に、テキストなどを生成しています。
スマホやPCなどプライベートな機器で利用するので、個人的なモノのような気がしますが。
根本的には汎用的なものです。
クラウドベースの仕組みなどは変わりませんが、これがより個人的なものになっていくでしょう。
今回のAppleのGemini導入の決定はある意味正解だとは思います。
Googleが抱える情報量は間違いなく世界一だと思うからです。
そして、そのGoogleはユーザー情報の保持量も世界一でしょう。
アカウントに紐づけられた閲覧履歴やアプリの利用履歴などが、スマホやPC上の生成AIのRAGのように扱われたら。
膨大な情報の中から、ユーザーが求める情報や興味を引くものを今以上に引っ張ってくるかもしれません。
まぁ、ここらへんでのAI利用はすでにされてるので、こんなに大げさに言うほどでは無いかもしれませんが。
この性能を手元のデバイスで利用できるというのは、よりAIとの関係性が個人的になるのではないかと思います。
音声でのやり取りを切り開いたのはSiriというイメージもありますからね。
スマホの内外の情報を探して提案してくれるような。
よりパーソナライズされたAI体験が待っているというイメージです。
エンタープライズもある意味パーソナライズ
企業でも「AIを使わないという選択肢は無い」という前提で、各企業が利活用に向けて取り組んでいる印象を受けたのも2025年でした。
その文脈は「業務価値の向上」だと思います。
今までデータ化しにくかった属人的なものを理解し、データ化できるのもLLMの強みです。
つまり、いままで価値にしにくかったものを、企業の新たな価値をとして提供できるようになります。
また、「AIにできることは何か?」という棲み分けも進んでいるような。
これは今までの働き方改革の延長だと思ってるんですけどね。
標準化の次の自動化で、人が何をするかをさらにはっきりさせるという流れ、としておきます。
そのために、社内のデータを有効活用する方法としての技術が話題になったという印象です。
AIエージェント開発やMCPサーバーの設置、RAGあたりです。
これらは、社内向けにはナレッジの蓄積と共有、社外向けには自社のデータを元にしたサービスの提供。
その中で、どのような価値をAIを通してユーザー(顧客)に提供できるのか?
というのを実証する段階なのかなと。
年始からテレビCMなどで、AIの言葉を見ない日がなくなっている印象もありますので。
つまり、企業向けのAIもその企業に「パーソナライズ」されたAIが必要とされてきて。
それっぽいものを低コストで実現できる技術が出てきた。
そんな印象であるとともに。
自社との接点という意味でも、その情報収集をAIが行っているのかもしれませんね。
企業視点で言うと、BtoBとBtoCでAIの存在を考える段階なのかもしれません。
SEOへの影響を考えると
個人でも企業でも、情報の発信源であり受け手である状況は変わりません。
そして、私達人間やAIが情報源として主に探索するであろう場所はインターネットであることも、当分変わらないでしょう。
生成AIも生成した内容の信頼性の担保として、参照したソースを提示していますし。
また、検索エンジンの使用に目立った減少がないことも言われています。
となると、ブログでもホームページでもSNSでもYoutubeでも。
何らかの発信を行う個人や企業にとって、主に取り組むことは変わらず。
・ユーザーの意図にそったコンテンツ設計
・E-E-A-Tの確保
を地道に積み上げていくだけですね。
ただし、「ユーザーから信頼を得る」というものに、「AIから選ばれやすい状況を作る」というものが加わりますが。
ユーザーから信頼を得れば、AIからも選ばれやすくなる、という構図はあるみたいなので。
AIを気にしすぎるのは本末転倒です。
ここらへんは、以下の記事を参考にしていただければと。
しかし「ユーザー行動」は多様化している
これまでのSEOのやり方で成果が出ているからと、そのままでいるのはある意味危険です。
まぁ「なんとなく投稿」というのはすでに効果が出にくくなってますが。
例えば、何かを学ぶとします。
何かを学ぶ時に、30代〜50代くらいだと、WEB検索で取っ掛かりを見つけて、WEBページや動画や本から学ぶという感じでしょうか。
60代以降だと、学ぶ=本というイメージが強いかもしれません。
20〜30代だと、動画がメインになり、取っ掛かりはSNSでしょうか。
10〜20代だとそこにAIが入ります。AIに問題を作ってもらったり。
もちろん、あくまで大まかな印象なので個人差はあるでしょう。
つまり、情報の受け手としてのユーザー行動が多様化しているわけです。
SEO的に考えると、ペルソナ設定、ターゲティングをより詳細に行う必要があるということです。
キーワードを選定し、そこからなぜその情報や製品、サービスを求めるのかを考えて行くわけですが。
利用ツールについても詳細に考え、どのような流れで目的の場所に到達するかを明確にします。
SNSで情報収集
➾Youtubeで詳細を確認
➾SNSやECサイトで口コミや価格、評判を確認
➾販売ページまたはECサイトで購入
このような、多段階に渡る動きがあることを見込めないと、どこに手を入れれば良いのかわかりにくくなってしまいます。
また、入口がSNSやWEBページなどのコンテンツではなく、生成AIである場合。
AIに引用されるコンテンツ設計も視野に入れなければなりません。
しかも、この入口も人というよりも、その情報を求める目的によって変わると思います。
多角的に捉えるとともに、各所で何かしらの施策をするという状況になります。
なので、情報提供側もAIを活用し、ペルソナ設定やターゲティングの詳細化と共に。
コンテンツ設計や利用ツールなども選定してくことが求められるでしょう。
AIによる効率化で対応
個人でも企業でも、メディア展開を考えた場合、作業量が増えることになった。
これが、AIがSEOに及ぼした影響の一つだと思っています。
SNSだけとっても、XやInstagram、facebookでは利用者層や使い方や目的が異なります。
それぞれに対して、効果的に何かの施策をぶつけ、目的の場所まで誘導するのは片手間では無理。
そんな印象を抱いているのが私です。
企業で人を抱えているとすれば、X部門やInstagram部門といった、専門のチームがいた方が良いよなぁと。
なので、一つのプロジェクトに関係する人数も増えるでしょう。
・・・というか、もう増えているんでしょう。
どれか一つに注力するとしても、クオリティを確保するにはチームが必要な気もします。
・・・というか、一人で色々とやっている私はチームが欲しいです笑
今までは「とりあえずXに投げとけば、巡り巡ってターゲットページに・・・」という設計でもなんとかなったかもしれません。
しかし、「Xに投げる内容」が伴わないと、見向きもされない可能性が高まります。
つまり情報を発信する側も、AIを活用しないとどうにもならない状況かもしれません。
主軸をどこに置くかという問題にもなりますがー。
私のようなブログの場合。
・コンテンツ作成のメインはブログ記事である
・作成したブログ記事の内容を要約した、SNS投稿をテキスト生成AIに作ってもらう
・作成したブログ記事の内容から、インフォグラフィックを画像生成AIに作ってもらう
・作成したブログ記事を元に、ショート動画を動画生成AIに作ってもらう
・PDF資料も作成したブログ記事を元に、生成AIに作成しておいてもらう
などなど。
この場合、私がやることは「メインコンテンツであるブログ記事の作成に集中すること」です。
あ、前後の壁打ちやプラン作成でもAIの力を借りますよ。
できた記事を元に、SNS向けの要約やアイキャッチを生成したり動画に生成したりします。
生成に時間がかかるとしても、その間にSNSでのやり取りや、次回の記事の計画など。
確認や訂正までの間を、他の作業に時間を作ることができます。
そして、生成されたコンテンツを確認して、投稿作業を行いましょう。
現在のSEO対策では、以前よりも引用や参照されることが大切になっていると言われています。
リンクがなくても、名前が使われるだけでも良い影響があるそうです。
このような場合に、引用しやすいのは「自分が使っている媒体のコンテンツ」だと思います。
そもそも引用するためには、自分が使いやすく見やすいと思っているメディアで見かけることが必要です。
また、SEOのコンテンツ戦略で欠かせないE-E-A-Tの対策にもなります。
情報源としての信頼性を担保しつつ、引用のしやすさにより権威性を高めることにも繋がります。
もちろん、AI生成コンテンツなので、確認やオリジナリティを確保することは大切です。
なので、生成AIを利用する時に注意点を踏まえれば、多媒体展開もある程度効率化できます。
価値を高める作り方を
簡単にまとめると。
・AIのパーソナライズが進む
・ユーザー行動のバリエーションは増えていく
・コンテンツ作成者も生成AIを活用した方が良い
ということです。
パーソナライズの過程で、自分独自の情報をAIに参照させる方法についても考えた方が良いと思います。
また、個人的に行っていることでも、自分とAIの作業内容を決めておくことで。
今後のAIの変化にも対応していく準備ができるでしょう。
SEO戦略としてやるべきことは、これまでと変わらずユーザーに高品質な情報を提供することです。
しかし、届ける方法にはこれまでよりも工夫が求められます。
パーソナライズが進むことで、より自分の商品やサービスにあった工夫が必要となります。
これを見極めていくことが、これから必要となると私は思います。
このブログや記事の内容について、疑問に思っている事はありますか?
もしあれば、どんなことでも構いませんので、コメントを残していただくか、問い合わせフォームよりご連絡ください。
はじめまして、「ぽんぞう@勉強中」です。
小企業に一人情報部員として働いている40代のおじさんです。IT技術での課題解決を仕事にしていますが、それだけでは解決できない問題にも直面。テクノロジーと心の両面から寄り添えるブログでありたいと、日々運営しています。詳しくはプロフィールページへ!