GEOやLLMOの情報で取り入れた方が良いもの
最近「GEO」や「LLMO」、「AIO」といった言葉をよく見かけるようになりました。
このブログでも、2024年12月に「やっぱりかのGEO」という記事を投稿していました。
MicrosoftのBingは早い段階で生成AIモデルを検索に利用していたので。
近い内にそういうのが出るだろうなと思っていたら、ニュース記事があった・・・という意味で、どういうことに気をつけておいた方が良いか?
について書いた記事です。
で、GoogleのAIOverViewやOpenAIのWEB検索対応など、各社の検索サービス(と敢えてまとめさせていただきます)でもAIの利用が進んだこともあり。
検索結果表示に上位表示するために、AI対応が必要であるという意味で話題になっているようです。
当ブログにも「GEO」のクエリでアクセスがあるので。
もう少し詳しく書くことにした次第です。
先に結論を書いてしまうと。
・ワードに踊る前にやることがある
・気をつけるべき内容はAIクローラーの機能情報
騒がれている理由
生成AIが普及したことと、検索にAIが使われていることが知られるようになり。
アクセス数や質が変わったという事実があります。
自分自身も、いくつかWEBサイトやブログを運営していますが、ここ最近は単純な方法でアクセスを集めることの難しさを感じているのは事実です。
なので、ざっくりと。
「検索エンジンの変化の原因であるAIに対するアクションを起こすべきである!」
という文脈で「GEO」や「LLMO」、「AIO」という言葉が賑わっているという印象です。
AIの技術進化のスピードは驚くほど早いので、「今のうちに対策しておかないと、乗り遅れてしまうのではないか?」という不安感を抱くのも当然ですがー。
焦る必要は無いというのが、自分の意見です。
冒頭で紹介した以前に書いた内容でもありますが、よりユーザーの役に立つ内容のコンテンツを作る方が、検索AIに採用される可能性が高いと感じているからです。
それに、対策というのであれば。
検索AIがWEBサイトの調査で使用するクローラー(ボット)がどのような動きをするのか?
ということに対する知見とそれに基づいた対策を述べることが必要だと思うんですよね。
まぁ損失回避バイアスやFOMOといった、「この機会を逃したら損するよ!」というのに訴えかけるのは良く使われる手法ではありますが。
あんまり規模は大きくないとは言え、自分が管理しているWEBサイトやブログで起きた事を考えると、急いで対策をするよりも、コンテンツの質を高める方が良いと思うのです。
扱っている内容や検索エンジンの評価では?
名前を出すことはできませんが、自分が仕事で管理しているWEBサイトやブログは、大規模ではなく。
どちらかというと、特化型のニッチな内容を扱っているものがほとんどです。
それでも特定のトピックであれば、Google検索で表示されるAIOverViewなどの、生成AIがクエリに対して行う要約にソースとして使用されています。
正直、他の同じトピックを扱っているサイトの運営会社の方が知名度もありますし。
業界内では信頼性も上のように感じていますが。
WEB上で扱っている情報という点では、そういうところが扱っていない情報を扱えているというものではあります。
ソースがそもそも少ない・・・ともいえますけどね。
それでも、要約が表示されないクエリがあることも踏まえると、AIがソースとして使用するものは。
・SEO対策として実施するのと同じ判断材料が使われている
ということが言えるのではないかと。
特に、Googleが提唱しているようなE-E-A-Tのあるサイトの需要は変わらないと思います。
というのも、生成AIは登場時からハルシネーションの危険性が語られ。
生成される内容に対する信頼度を保証しなければ、検索に対する信頼性も低下してしまいます。
そのため、すでにユーザーに指示されていたり、信頼を得ているWEBサイトからのリンクを獲得しているなど。
客観的にソースとしての信用性を保証されているWEB上の情報源を使うのではないか。
そんな感じで、私は生成AIの検索利用を予測してはいます。
もっとすごい何かがあるかもしれませんけどね。
そもそも検索サービスは、ユーザーに対してユーザーの役に立つWEB上の情報を提供するサービスです。
似たような情報を扱うサイトが有れば、より信頼性がおける情報源をソースとして選択するアルゴリズムが組まれているとしてもおかしくは無いと思います。
なので、小手先のテクニックでどうにかなる問題ではなく。
コンテンツの質とそれを受けたユーザーの行動指標などを元に、検索エンジンが生成AIに情報を提供し、その結果を検索体験に反映している。
と考える方が、現状ではしっくり来るかと。
MCPやエージェントの文脈を考えても、検索AIとその情報を利用するAIが別れていても不思議ではありません。
なので、コンテンツ量勝負よりも。
よりコンテンツの質にこだわる方が、正確な「GEO」「LLMO」「AIO」対策何じゃないかと思うわけです。
SEO業界の第一人者である渡辺隆広さんも、記事のテーマは違うとは言え、コンテンツの大量生産でのAI利用は無意味であるともおっしゃってますね。
本当の対策は「よりユーザーの事を知ること」
なので、検索AIに対して戦々恐々とするよりも、実際に取り組むべきことは多々あります。
まずは、今まで以上にユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供できるようにすることです。
独自の視点や体験などを盛り込み、ユーザー体験を向上するとともに、コンテンツに対するE-E-A-Tの向上を目指すことに注力しましょう。
ある意味、既存コンテンツのリライトは今までも推奨されてきていますが。
既存コンテンツのユーザー行動に関する数値を分析し、よりユーザーに価値を提供できるようにリライトをすることが重要かもしれませんし。
新しく記事を作成するよりも、効果的なような気がしています。
言ってしまえば、これまで行ってきたSEO対策をよりユーザーに向けて細かく、丁寧に行っていくことが重要です。
海外記事ですが、海外の大手は「GEO」や「LLMO」で行う対策はSEO対策と変わらないという認識のようです。
しかし、検索AI対策として謳われているものを、一通り目を通すこと自体に悪いことはありません。
というのも、対策で言われていることがFAQの設置だったり、WEBサイトの構造を分かりやすくするということで。
ユーザーの役に立つコンテンツの用意だったり、クローラーがサイトの情報を正確に読み取るためのものだったり。
SEO対策として取り組むものを中心に書かれているので、参考にはなります。
書いてある内容というよりは、項目のチェックという意味合いで情報を取り入れるのが良いのではないかと。
つまり、テキスト情報であれば、人間にとって分かりやすいものは、AIにとっても分かりやすいものであるということでしょう。
結局、最終的に情報を受け取り、利用するのは人間なので。
その人間に取って有効性が認められなければ、AIもソースとして利用はしないと思います。
注意するのは技術的な内容かも
ただ、すべてがすべて「GEO」にならないと言えない訳ではない。
というのも、思ったところです。
今回、もう一度「GEO」に関する記事を投稿しようと思ったきっかけが、毎度のことですがWeb担当者Forumさんのまとめなんですがー。
トピックの一つに、「AIクローラーはJSをレンダリングできない」というものがありました。
JSで記述するコンテンツは、情報が空白として理解されるということです。超ざっくりです。
もちろん、今後の技術の進展により対策される内容だとは思います。
AIに情報を提供したいかどうかという問題は一旦置いといて。
生成AIを通してユーザーに情報を提供できて、それによりユーザーからのアクセスを得ると考えた場合。
WEBサイトの情報をボットが参照できないというのは、明らかにマイナスです。
なので、JS以外の部分で、ちゃんとページに掲載している情報を用意する仕組みをつくるとか。
そういった対策はしても良いと思います。
SEO対策と対して変わらないからと、情報を取り入れないのは違うでしょう。
必要な情報かどうかを選別する精度を高めることも。
コンテンツの質を上げる事と同時に取り組むべきことなのかもしれません。
集中する場所を見極める
とまぁ、最近「GEO」や「LLMO」といった言葉が踊っても、やることは現状変わらないようなぁと。
もちろん、専門知識のある業者さんにお願いするのも良いですが。
「GEO」や「LLMO」」の対策します!というところより、SEO対策の実績があるところが良いでしょうね。
これからの技術の進歩や検証によって、本当に「GEO」対策「LLMO」対策と言えるものが出てくるかもしれません。
それまでは、コンテンツクリエイターは「どうすればより良い価値をユーザーに届けられるか」に注力する方が、効果的なマーケティングができると思います。
まぁ・・・余談ですが。
「GEO(Generative Engine Optimaization)」は「生成エンジン最適化」はまだわかります。
が。「LLMO(Large Language Model Optimaization)」は「大規模言語モデル最適化」・・・「プロンプトエンジニアリングのこと?」って最初思いました。
「GEO」で検索したら、某店が出てくるので、これもSEO対策や商標の兼ね合いと考えると、日本だと「LLMO」なのか。
だったらまだ「AIO」の方がねぇ。「SAO(Search AI Optimaization)」とかも。
あ、「G‐SEO(Generative ‐ Search Engine Optimaization)」で良いじゃないですか。
という、これからの市場ではあるので。
期待しつつ、ユーザーの事を第一に運営していきたいものです。