【資格試験勉強】気を抜いていたら合格していた「応用情報技術者試験」の記録
今が2025年の7月なので。
(このブログでは)意外と読んでいただけいている、下記参考書の記事を書いてから約一年が経ちます。
こんな記事を書いておきながら、まだ合格していなかった応用情報技術者試験に。
2025年の春試験で合格していました。
・・・合格発表日を忘れるぐらいな感じだったので、すごい気を抜いていましたw
せっかくなので、合格までの体験記でも残しておこうかと。
2度目の挑戦で
2024年の秋試験での合格を目指して勉強していたのが、ちょうど冒頭にリンクを貼った参考書についての記事を書いていた時です。
その結果は不合格でした。
内容や対策は後で書きますが、絶対に次の2025年春試験でリベンジ!!
と意気込んで、受付開始直後に再受験を決めた記憶があります。
が。
人生というものは色々とあるのが常で。
職場環境やプライベートが諸々と立て込んでしまい、少し立ち止まって自分の今後を考えることになりました。
で、応用情報技術者試験の内容を考えたときに、「これが本当に自分が証明したいことなのか?」と。
他に知る必要のあることや、勉強することが出てきてしまったこともあり。
そんなことを考えるようになりました。
とはいえ、もう申し込んでしまってるので。
合格でも不合格でも、IPA関連も含め情報系の資格の取得は一区切りつけることにしました。
なので、勉強の優先度も少し下げつつという感じです。
明らかに2024年秋試験のときよりも少ない勉強量で望むことになった、2025年の春試験でしたが。
結果は合格。
一番驚いたのが自分自身ですw
合格できたらいいなで受けたので、ギリギリだったんですけどね。
正答率の差
2回結果を表にして載せておきます。
内容 | 2024年秋試験 (不合格) | 2025年春試験 (合格) |
---|---|---|
午前点数 | 75点 | 61.25点 |
ストラテジ正答率 | 70% | 65% |
マネジメント正答率 | 80% | 70% |
テクノロジ正答率 | 76% | 57% |
午後点数 | 50点 | 65点 |
午後の選択 | 経営戦略 組込みシステム開発 プロジェクトマネジメント サービスマネジメント | 経営戦略 組込みシステム開発 システムアーキテクチャ システム監査 |
いやー、何度みても2025年の午前点数は痺れますw
自己採点したときに・・・まぁ落としちゃいけない問題を落としてたのは分かってたので。
それもあってあんまり期待していなかったんですよね。
で、2024年秋試験での不合格の原因は、単純に午後試験対策不足でした。
分野別の正答率を見ての通り、午前試験の対策ばかりに集中していたのです。
午後試験は午前試験で問われる知識を事例に当てはめるというイメージでしたし。
知識を持っていないとどうしようもない!
とか思って頑張ってたんですよねー。
で、結果午後が後2〜3問足りないという状況。
時間配分も間違えて、解答できないまま時間が過ぎたというのもあります。
なので、午後試験対策を中心に勉強を進めた結果、午前がギリギリという結果になりました。
まぁ・・・合格できたから良しとします。
2024年秋試験での不合格の原因
もう少し詳しく書いてみます。
大まかに3つですかね。
知識の断片化
午前対策といえば、過去問中心の学習ですね。
IPAのサイトからダウンロードもできますし、応用情報技術者試験ドットコムさんを利用することもできます。
とりあえず問題を解いてみて、出題の内容や傾向を大まかに把握し。
足りない知識や忘れてしまったことを、合格教本で埋め直す、というような流れで勉強してました。
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過去問を進めるときは、全体で正答率80%を目安にしていましたが。
ここに一つの落とし穴があって、あっているかどうかを気が付かない内に重視していました。
4つの選択肢から選ぶので、勘でも25%で正解なわけです。
もちろん理解している問題もありましたが、間違えた問題を中心に学習していたため、元々持っていた知識とつなぎ合わせる作業を抜いてしまってました。
過去問の午前1回分で20数問間違えてたら、復習だけでかなりの時間が・・・
社会人には地味にキツい勉強方法だったなと、今なら思います。
こうなってしまったのも、応用技術者試験の範囲が広いのもあるのかなと。
知らない内に焦りが生まれて、消化することに追われていたのも事実。
午後試験は一連の事例の中で、午前試験で得た知識を使うので。
断片化してたらまぁ使えませんよね。
他試験と同時進行
2025年の春試験もそうだったんですが。
「DX推進パスポート」を取るために、G検定やDS検定の勉強と同時進行してました。
最初は応用情報技術者試験の息抜き程度に考えていたんですがー。
ド文系の私にはですね。ベクトルや行列、代数や離散数学と言われると、勉強し直すしかないのですよ。
なので、真摯に取り組まなければ合格できそうもない。という状況でした。
AIやデータサイエンスの知識も応用情報技術者試験に役立つとは言え。
問われる内容は別物なので、これが応用情報技術者試験の午前問題の知識の断片化を加速させる原因に。
勉強をしていないと不安になるという状況にもなっていたため、少し詰め込んでいたんですがー。
逆効果でした。
メリハリ大事です。
過去問の結果
過去問は平成31年春から令和6年春までの10回分に繰り返し取り組んでいました。
何度かやっていると、傾向が掴めてくるわけですがー。
自分が過去問に取り組んだ結果は、春より秋の方が正答率が高いという結果でした。
午前試験中心にしてて何いってんだと。今なら思います。
なので、秋試験自体に謎の自信を持っていて、なんとかなるだろうと思っていたのも事実です。
まぁ、そんなに甘いものではないですねぇ。
ただ、合格できた2025年の春試験にもこの心理は影響してまして。
勉強量が足りてないのと、諸々の変化もあって。
気持ち的には記念受験だったんですよね。
良い意味で肩の力が抜けてたのかもしれませんが。
合格までの対策
2024年の秋試験が終わってから、勉強方法を変えて望むことにしました。
まずは、自分が良く間違える問題から大まかに概要を掴み直す分野を把握し、合格教本で基礎の勉強をやり直しました。
ここで応用情報技術者試験の壁である、「範囲の広さ」を実感しました。
テクノロジの正答率が60%に満ちていない通り、結構苦手な範囲ではあるものの。
マネジメントやストラテジ意外の項目をすべて洗い直すことになった感じです。
ここに予想以上に時間を取られました。
なので、本当に弱い部分に絞って、概要を入れ直すことに。
それと同時進行で午後対策です。
午後試験
合格できて思ったことは、午後試験の過去問も一通りやっておくべきだということです。
というのも、2024年秋試験と2025年春試験で共通して選択している「組込みシステム開発」は、実際に解いてみたからこそ選べたものです。
試験前までは、正直選ぶ気はありませんでした。
午後試験の出題傾向として、毎回解きやすい項目があるそうで。
それが、どの項目になるかはわかりません。
必須の情報セキュリティは別ですが、それ以外の項目も一通り勉強してみると、解きやすい項目を見つけて選択するという柔軟な対策ができます。
実際、2024年の春試験で「プロジェクトマネジメント」と「サービスマネジメント」を選択しましたがー。
午前問題の正答率の通り、択一では得意なんですが、事例となると思ったよりも解きにくかったんですよねぇ。
そんな経験を活かしつつ、午後対策の勉強を進める中で。
「経営戦略」と「組込みシステム開発」は解きやすいことが分かったので、選択することがほぼ確定。
「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「ネットワーク」「システムアーキテクチャ」「システム監査」の5項目が似たりよったりで、問題の内容に寄るという感じでした。
なので、本番の問題を見てから選択できるような状態で望むことにしました。
正直「ネットワーク」と「システムアーキテクチャ」は意外だったんですよね。
午前問題で間違えることが多かった項目だったんですが、事例になると解きやすいという。
その逆が起きたのが、「プロジェクトマネジメント」と「サービスマネジメント」、そして「システム監査」です。
この3つは問題の中に、苦手な単語があったら避けるようにしましたw
・・・その単語を覚える手間を別に使えという話ですw
午後試験の模範解答は、解説がないので。
「午後試験の重点対策」を買い、間違えたとしても内容が分かるか?という、問題選択のための参考書のように使いました。
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まぁ。得意とか不得意とか言える得点でもないんですがw
午前試験でも午後対策になる
午前試験も対策しないわけには行きません。
問われる知識としては、事例なぶん午後の方が浅いように感じました。
なので、午前の方も感覚と覚えたことを忘れないように、過去問を中心とした学習を続けました。
実際の試験や過去問を解いていると分かるのですが、過去に出題されたものがそれなりに出てきます。
これが午前試験で落とせない問題ですが、しっかりと落としたのが2025年春試験でした。
その理由が、過去問の量を解くよりも内容を理解するという学習方法に変えたため、問題に触れる量が減ったというのもありますね。
2024年春試験の方が、問題として覚えていたものが多かった気がします。
不合格になってから午前試験の勉強で気をつけたのは。
正解したものも、間違えたものも。
他の選択肢を見て、なんで違うのかを説明できるように考えることにしたんですよね。
その時に助けになったのが、応用情報技術者試験ドットコムさんでした。
選択肢毎に解説がついているので、解説されている内容を理解しているかどうかを確かめながら進めました。
解く量は減ったものの、解答には自信はつきましたけどね。
結果、午後試験のような事例問題に対応できるように知識が結びついて行ってくれた気がします。
心構えを鍛える
どの試験でも言えることなんですが。
制限時間があるので、分かりそうで分からない問題に気を取られすぎないことも大事です。
2024年の秋試験の情報セキュリティのとある問題で、この沼にハマり。
他の問題を解ききれないという事態になったんですよねぇ。
なので、他の解ける問題に手を付けていき、後で考えるということも大事だなと。
当たり前のことなんですが、気になったらなかなか頭から抜けない方の人間なので。
普段の学習から気をつけるようにしました。
少し考えてわからなかったら諦めると。
で、解説を見ながら、思い返したり復習したりして、理解すると。
応用情報技術者試験の勉強は、これに尽きると思います。
というのも、範囲が広いというのが一番の敵だと思うんですよね。
すべてを覚えるのは効率が悪いというのもありますし、暗記力がそんなに強くない自分には無理です。
同じ問題を何度も間違えることもありました。
ITパスポートや基本情報技術者も、範囲だけ考えると似たような感じなんですがー。
言葉の意味や内容そのものが問われることが多いので、そこまで範囲の広さは気にならないんですよね。
応用情報技術者試験は、まさに応用という感じで、一歩踏み込んだ内容を問われます。
なので、一つ一つを完璧にしようと思うと、勉強時間が全然足りません。
それに情報技術は最新の内容を扱うこともあるので、完璧にしても問われることがなくなる可能性もあります。
あ、知識として持っておくことは大事だと思いますよ。
でも、2回連続で受けてすでに「ん?」と思う最新の内容もありましたし。
そう考えると、間違えた問題の内容を把握できるように進めることが、正答率を上げる近道なんじゃないかなと思うわけです。
応用情報技術者試験を合格すれば2年間、上位資格の午前Ⅰ試験が免除されることも考えると。
それだけの内容が問われていると捉えても良いですよね。
わからないものがあっても、ある意味当然です。
学べば良いのです。
まとめ
ということで、応用情報技術者試験を振り返ってみると。
・午後試験の対策として、当日に選べる程度に学習しておくと気が楽
・その中でも、正答率が高いもの、解きやすいものを見つけておいて、メインを決めておく
・午前試験は過去問の選択肢の内容まで考える日を作る
・午前試験の過去問の量を解く日を作る
といったところでしょうか。
まずは午前試験の過去問の量を解いて、大まかに問われる内容を把握し。
それを元に、午後試験対策に当てつつ、午前試験の感覚を無くなさないように勉強を進める。
これで広い試験範囲に対応できるのではないかと。
合格した今は他分野の資格取得の勉強を進めているんですがー。
正直、上位資格に興味が出てきてしまっている自分がいますw
人間というものは欲深いものですよw
応用情報技術者試験の受験を考えている方の参考になれば幸いです。