【SEO】やっぱりかのGEO(Generative Engine Optimization)
一応、仕事の一貫でSEO関連の情報を定期的に仕入れるようにしてます。
ざっくりと状況を把握したいので、Web担当者Forumさんの「海外&国内SEO情報ウォッチ」を参考にしています。
で、その中でやっぱりかと思ったのが、「AI検索時代はSEOならぬGEO。Bingがアドバイスする最適化手法」の項目です。
「やっぱりか」と書いておきながら、少し思ったのとは違う内容だったので、まとめつつ思う事を書いて行こうと思います。
GEOとは?
こちらの元となっている記事は、上記ページ内でも紹介されてますが、Microsoft Bing公式ブログです。
そこでGEO(Generative Engine Optimizationの略)が、マーケターの課題であると述べられています。
原文が英語なので、訳して読んでみましたが・・・。
ちょっと、そのまま引用すると違う文脈になってそうなので、自分の言葉で説明させていただくと。
まず、Generative Engine(生成エンジン)の部分で、
・生成AIのNLP(自然言語処理)によって、検索ワードの背景までを推測し理解できるようになった
・背景の理解により、検索者の求める内容に一致したコンテンツを検索結果表示できるようになっている
という現状があり。
マーケターは、それに合わせてコンテンツを最適化(Optimization)する必要がある。
という、生成エンジンに最適化したコンテンツ戦略を、GEOと呼んでいます。
検索結果にも生成AIの概要だったり、その概要の元になったソースを表示されるようになったりと。
今まで背後で動いていたであろうAIが表面に出てくるようになって、知りたい情報を扱っているサイトにアクセスしやすくなっているのは実感しています。
コンテンツ制作者側は、コンテンツをターゲットに届けるために、生成エンジンの特徴を知る必要がある。
というのが、GEOと言えそうです。
生成AIを検索エンジンで利用する背景
今では聞かなくなりましたが、スマホが普及した頃、入力すれば知りたいことを教えてくれるという意味合いで、Google先生という言葉が使われていました。
しかし、少し詳しい内容を検索しようとすると、納得のいく情報が出てこなかったこともあります。
プラットフォーマーの努力により、精度はより上がっていて日々より便利になっているのは事実です。
それにより、調べきれないということも減ってはいますが、未だに知りたい情報にたどり着くまでに、検索を繰り返すということはあると思います。
生成AIを検索エンジンに利用することで、その検索に利用したキーワードの意図を理解し、どのような情報を求めているかを検索エンジンが理解するようになり。
必要な情報をよりタイムリーに提供できるようになるということです。
生成AIモデルに利用されているLLM(大規模言語モデル)は、NLP(自然言語処理)によって、与えられたキーワードからその意図を予測し、その意図の解答となる確率の高い言葉を生成し、出力しています。
なので、利用されている方にはもう当然かもしれませんが、人間とチャットをしているかのように自然なやり取りができます。
その能力を検索に活かすということですね。
アカウントのインターネット上での行動や、類似した行動を取る他のアカウントの情報なども補足情報で使うとは思いますが。
検索キーワードをから意図を類推し、結果として表示するというのは、個人データ保護の観点からも有用性があるからなのではないかと。
似た検索キーワードなども分類できると思いますし、その結果の行動は蓄積されると思います。
そうすれば、個人データを保有することなく、比較的有効な検索結果を表示できると思いますし。
より詳細な検索結果を求めるのであれば、個人データを提供することを利用者が選ぶ、というような感じになりますかね。
生成AIの利用によって、プラットフォーマーにも利用者にも、コンテンツ作成者にもWin-Winな検索環境を提供できるんじゃないかなと。
便利なだけではなく、こういった背景がざっくりあるんじゃないかと思います。
GEOでやること
少し話がそれたかもしれませんが、GEOでやることをWeb担当者Forumさんの記事を元にまとめてみると。
SEO対策で行っていたことを、より深く行い、コンテンツをより詳細にすることです。
GEOと言い方が変わったとしても、コンテンツを作成した先にいるのは、その情報を必要としている人です。
なので、より詳細なターゲティングが必要になると思います。
SEO対策でもペルソナの作り込みによる、コンテンツの作り込みやサイト設計を行いますが。
GEOではコンテンツを提供することが、より検索に対して重要になるとも捉えられます。
なので、作成するコンテンツごとにもペルソナの作り込みを行い、どのような意図で検索するのかを制作者側も想像できるレベルまで予測・想定し。
その検索意図に直接解答しているように設計することです。
そして、そのような内容を扱っているということを、生成AIに理解してもらうことで、狙ったターゲットに届きやすくなります。
検索意図を考える時にSEOで検討するのが、キーワードです。
GEOの場合は、キーワードにこだわって想像するというよりも、検索意図を表している質問文を考える方が良いかもしれません。
これが、結果的にNLP(自然言語処理)の能力を最大限に活かすということになるかと。
実際に、think With Googleの記事によると、検索に使用される語句が長くなっていることが示されています。
「家電 安い」というようなぶつ切りの検索よりも、「家電を安く買う方法」のように質問文のような形での検索が増えているそうです。
ある意味、生成エンジンが検索意図をより理解しやすい状況が、すでに出来上がっているとも言えます。
これはある意味コンテンツ制作者側も、提供するコンテンツの内容を考えやすくなる状態とも言えます。
検索キーワードを選定し、どのような意図で検索するかを考え、それに答えるコンテンツを用意するのがSEOですが。
検索意図を考えた後に、その質問文を具体的に考えることで、より直接的な解答につながるコンテンツが何かを考えることができるようになります。
といっても、SEO記事の書き方としてすでにあるものなんですが。
しかし、検索の先にいる読者の事をより深く考え、役に立つコンテンツを作りやすなることは間違いないです。
SEOがGEOになったとしても、検索エンジンが情報を提供するのは、利用者=人であるということを忘れてはいけませんね。
AIにコンテンツを理解させる??
で、一通り理解したところで引っかかったのが、この記事でも普通に使ってますが「AIにコンテンツを理解させる」ということです。
AIとはいえ、入力を元に予測・推論を行い、その結果計算される確率を元に出力を生成しています。
なので、「理解・・・?」と思ってしまったのですが。
これもNLP(自然言語処理)の能力かなと。
生成エンジンのコンテンツ提供(検索結果の表示)の流れを想像してみると。
AIが学習した内容を元に。
入力された検索の文脈を読み取ることで、検索意図となり得る可能性が高いベクトルを把握し。
そのベクトルの方向で分類されているものの中から、さらに入力に近い特徴を持つコンテンツを抽出し。
その結果を、ユーザーが求めるコンテンツであると予測して出力している。
という流れになると思います。
ということは、コンテンツの中にその特徴がどれだけ含まれているかを、AIに学習・・・把握ですかね?
してもらうわないと、この土俵には立てないじゃないかと。
つまり、どのような情報がコンテンツに収録されているかを文脈にし、キーワードごとのつながりを明確にすることで、AIが特徴を掴みやすいコンテンツにするという感じでしょうか。
なので、コンテンツがただ単に検索ワードに反応するようなものではなく。
検索ワードのメインテーマとなるキーワードや、関連するキーワードについても、文脈として含めることになるかと。
1つのテーマに対して含める情報が増えることになりますが、そもそも丁寧な説明・わかりやすい文章というのは、そういうものだと思います。
なので、SEO対策で繰り返し言われている、ユーザーのためのコンテンツ作成の心がけを続けつつ、更に深くすることがGEO対策につながるのです。
心がけることは変わらない
Web担当者Forumの記事の中でも触れられていますが、GEOと言っても心がけることがそう変わることではありません。
ですが、検索エンジンが生成AIを利用することを意識すれば、よりコンテンツの作り方が丁寧になるような気がします。
こうやって記事を書いてる側の人間でもあるので、より丁寧な記事作りをしないとなぁと。
これでも思っていますw
また、SEOの検索エンジンに気に入られるコンテンツ作成の問題のように、生成AIに気に入られるようなコンテンツ作成とならないようにとも、気を引き締めることにもなりました。
参考:グーグルが超大手ニュースサイトの間借りアフィに対策。ポリシー厳格化+取締強化で【SEO情報まとめ】‐Web担当者Forum
参考:The Value of Intent-Driven SEO in AI-Powered Search Engines ‐ Microsoft Bing Blogs
参考:買い物で「失敗したくない」が「より良い商品も探したい」生活者たち:「“ あなた ” に意味ある情報」と AI の関係 ‐ Think with Google
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