【資格試験勉強】応用情報技術者試験まで考えるなら、ITパスポートや基本情報技術者も同じ参考書で良いと思った

一念発起してIPAの情報系の資格を取り始めている、私ぽんぞうです。

ITパスポート試験→情報セキュリティマネジメント試験→基本情報技術者試験と、予定通り独学で合格できていますが。

次に進むたびに参考書を書い、今は応用情報技術者試験の勉強中なんですが。

ここまで受けるなら、参考書は応用情報技術者試験のだけで良いのでは?

と勉強しながら思うことが多いのです。

少なくとも、応用情報技術者試験までは情報に関わる全範囲が問われるからですが。

あくまで広い知識が必要な応用情報技術者試験までですが。

応用情報技術者試験の参考書1冊で良いと思う理由

ざっくりと、ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(ここまでの3つの試験をあわせて、この記事では「下位試験」とさせていただきます。応用情報技術者試験と比べて難易度が易しいという意味での「下位」なので、特に意味はありません。)と応用情報技術者試験では問われる項目は同じでも、内容が違います。

レベルが上がるごとに、内容と用語に対する詳しい理解が必要となるので、それに合わせた参考書を選んで勉強してきました。

が、応用情報技術者試験の参考書をパラパラとめくっている今だから、「この1冊で良かったな」とおもうのです。

その理由を3つほど。

下位試験でも問題になる

最初ITパスポート試験の勉強をしてて驚いたことですが、応用情報技術者試験で過去に出題された問題が下位試験でも出ることがあります。

結構ビビりましたw

と言っても、技術の進展が早いのがIT業界なので。

前は応用の内容だったものでも、今は入門の内容ということはありえます。

であれば、応用情報技術者試験の内容で勉強しておく方が良いなぁと。

思ったのでございます。

知っておかないと行けない用語を後々学ぶ

レベルに合わせた内容が問われるので、使われる用語もそれに沿って出題されています。

なので、下位試験の勉強をした後に、発展した内容で使う用語に出会うことになり。

同じ内容を違う用語を含めて学ぶことになります。

なので、新しく学び直しているような感じで、なかなか身につかないんですよね。

であれば、最初から知っておく方が身につきやすいと思うのです。

このことは次の理由にも繋がります。

同じ項目を再度勉強することになる

繰り返し学習することになるので悪いことでは無いですが。

先ほど書いたことで、項目は同じで内容がだんだんと専門的になっていくような感じです。

と言っても応用情報技術者試験の参考書の内容を見てみると、ガチガチの専門書のような書き方をされているわけではなく。

あくまで、全体を把握しながら、専門的な内容に近づいていくという書き方がされています。

これは自分の経験ですが、過去問を解いていて間違える項目は下位試験でも応用情報技術者試験でもほぼ同じです。

自分が苦手な項目で、それに対する知らない専門用語や下位試験の勉強で学んだ内容を応用させた表現で引っかかっているという印象なのです。

であれば、同じ参考書でじっくりと勉強した方が、間違えた内容を思い出しやすく、ポイントも整理しやすいなぁと思います。

参考書によって書いてある章やニュアンスが微妙に違うのもありますし。

また、繰り返し同じ解説や表を見ることで、記憶の定着にも繋がりやすくなると思います。

応用情報技術者試験の参考書で下位試験の勉強をするメリット

応用情報技術者試験の参考書だけで、ITパスポートから応用技術者試験までは行けるんじゃないかと思った理由は以上です。

そこからメリットを3つほど抽出してみます。

コストを抑えられる

参考書と言っても、1冊2,000円ほどします。

それをITパスポートから応用情報技術者まで買うと、約8,000円です。

さらに問題集を買ったり、補足資料のようなものを買ったとすると、一つの資格試験あたりで6,000円ぐらいには簡単になります。

自分は基本的には参考書とIPAで公開されている過去問だけで受験してますが。

買った参考書の索引が物足りなかったり、内容の足りない部分を補うための資料をいくつか買ったので4,000円〜5,000円ほどかかってます。

そこに、受験料の約1万円が入ってくるので。ざっくりと一つの資格試験で15,000円ほどかかっています。

なので・・・60,000円くらいかかってるんですかねぇ。なんだかんだ。

それが2,000円ほどの参考書1冊に決め打ちすることができれば、42,000円ほどですみます。

もちろん絶対ではありません。これについては後述します。

情報技術の自分の弱点がはっきりする

このメリットと次のメリットは主に勉強にかける労力というコストについてのメリットです。

試験ごとに参考書を書い直していると、毎回新しい気持ちで勉強に望めるわけですが。

勉強している項目は結局変わらず、難易度が上がることで覚えるべき内容を勉強するわけです。

なので、いくら新しい参考書と言っても「これは下位試験で勉強した・・・」と気が緩むことに繋がります。いや、ました。あくまで自分の体験です。

で、過去問で間違える問題は大体同じ項目のもので、聞いたことがなかったり把握できていない用語が原因であることが多い印象です。

そのように勉強を続けていた時に、「一つの参考書で同じページにある同じ項目を何度も目にする方が、理解は早そうだよなぁ」と思い至りました。

下位試験で問われた内容と、応用情報技術者試験で問われる内容の差がわかるようになり。

一度勉強した内容に情報を追加する勉強の仕方に変えることができます。

また、何度も同じところを間違えていることに、参考書を通して知ることで。

自分が無意識にでも意識してでも、情報の収拾を怠りやすい分野を知ることにもなるなと。

受験後にも得意なことだけでなく苦手なことでも、勉強したことを活かしやすくなるというメリットもあるのではないかと。

統一した「木を見て森を見ず」な勉強ができる

どのレベルの参考書でも最初の方にある勉強方法についての説明が書かれていますが。

ざっくりと、「範囲が広いので全体を把握するような勉強をまずはしてください。」というようなことが書かれています。

わからない事にとらわれると、「木を見て森を見ず」という状態になり、勉強が思うように進まなくなるよと。

この事については大賛成なんですが、難易度が変わるごとに全体を把握し直す必要は無いと思います。

結局、大まかに勉強する項目は変わりません

基礎理論としての2進数の計算や論理回路の意味や記号が変わることはほぼ無いでしょうし。

使用する機器や考え方は変わったとしても、性能や安全面で確保しなければいけないラインは変わらないと思います。

マネジメントやストラテジの項目についても同じです。

であれば、ある意味下位試験の勉強で全体の概要を把握できていれば、わざわざ始めから勉強し直す必要はありません。

難易度が上がることで新たに把握することだけを勉強し、すでに理解している内容に追加していくだけで十分じゃないかなと。

そうすれば、ある意味1冊の参考書や1冊のノートが、基礎から応用まで書いてある自分専用の資料となり。

試験前後で優秀な情報源として使い続けることができます。

参考書を1冊にするデメリット

応用情報技術者試験の参考書1冊で勉強するメリットを書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。

個人的には、2つ目のデメリットを上手く利用できれば、そんなに問題は無いと思います。

ある程度ITの情報を持ってないと厳しいかも

あくまで応用情報技術者試験の参考書なので、まっさらな状態で・・・というのはおすすめはできません。

IT用語を説明できなくても聞いた事がある程度の知識は必要です。

どの程度かと説明するのが難しいんですが・・・

応用情報技術者試験の参考書を眺めてみて、苦もなく読めるレベルという感じでしょうか。

言葉の意味が分からなくても、「そういうもんか」とか「なんか聞いた事あるけど、そういうことだったんだ」というような読み方ができれば良いかなと。

参考書で書かれている文章自体はそこまで難しい言い回しもされていない印象ですし。

読むのが苦痛であれば、それは勉強をしなくなる原因になるのでITパスポートなどの参考書を買う方が良いです。

補助的な参考書が必要になる場合も

コストのところで、参考書1冊の値段+受験料、という話をしましたが。

受験する資格によっては、補助的な参考書を用意する必要があるかもしれません。

例えば、情報セキュリティマネジメント試験は、試験名の通りセキュリティに特化した内容となっています。

応用情報技術者試験の勉強をしている今でも、情報セキュリティについては情報セキュリティマネジメント試験で勉強した内容の方が深いという印象です。

なので、情報セキュリティ試験は別で参考書を用意してセキュリティ項目だけでもしっかりと勉強するのがおすすめです。

ここでしっかりと勉強しておけば、基本除法技術者試験や応用情報技術者試験の対策にもなりますし。

基本情報技術者試験でも、科目Bにあたる項目については別の参考書が必要になるかもしれません。

科目Bで問われるのは、情報セキュリティと擬似言語プログラムの内容を読むことです。

情報セキュリティについてはすでに書いたので、擬似言語について書くと。

正直、コードを書いてるからと甘く見ると、読み間違える危険性が高いです。・・・といか自分が読み間違えましたw

疑似言語の問題はCBT方式になってから出題されているので、過去問だけだと問題数自体がそんなに多くありません。

なので、勉強・・・というより読み方の練習ですね。なれる前に問題の答えを覚えてしまいます。

なかなか上手く変数が終えないとか、プログラムが何をしているのか把握できない場合は、科目B用の参考書を別で買う方が良い場合もあります。

自分は試験2週間前でも読み間違えてたので、急いで購入しましたw

また、1つ目のデメリットにも通じる部分ですが、2進数の扱いや指数計算と単位表現などの基本的なことは、範囲の広さから応用情報技術者試験の参考書では省かれる場合もあります。

ここらへんもわからないと計算問題に取り組めないので、別の参考書でしっかりと勉強した方が良いです。

このデメリットについては、正直、自分自身の状況によります。

試験範囲の全体を把握するために1冊は参考書を持っていた方が良いと思いますが。

参考書に載っていないことをWEB上の情報だけで理解することができれば、補足となる参考書を買う必要は無いとも思いますし。

普段から仕事や学業、趣味で触れていることであれば、なおさらです。

試験要項が定期的に見直される

情報技術やビジネスに関する知識を問う試験なので、技術の変化や必要とされる項目の変化が早い試験です。

それに合わせて、試験のシラバスや試験要項が定期的に見直され、新しい項目が追加される頻度が高いです。

大体1年〜1年半で・・・という印象です。

なので、参考書を買う時期によっては追加された項目が載っていない場合もあります。

ITパスポートから段階的に受験して、応用情報技術者試験まで参考書1冊で行くなら、1年〜1年半の間に応用情報技術者試験の受験まで計画する方が良いです。

下位試験はCBTなので1年以内でも十分無理のない計画を立てることはできるとは思いますが、まぁ勉強漬けにはなりますかね。

とはいえ、大幅に変わるというよりも、外せない項目が追加されたり、最新の動向を追うようなところもあるので。

自分で情報を得ることができるなら、2年までは大丈夫ではないかと思います。

あとは、いきなり応用情報技術者試験を受けるという選択肢もあります。

誰にでもオススメできるわけではない

と、応用情報技術者試験の勉強をしながら考えてました。

1冊の参考書と1冊のバインダーで勉強できたら、もう少し定着が早かったんだろうなと。

勉強しながら、「下位試験の参考書に書いてあったよな」と思い引っ張り出したりしてますし。

そのたびに勉強が止まるので、少し不便だったりします。

と言っても、自分の仕事が社内のIT関連を扱っているということや、元々IT技術情報が好きだったということから、基礎的な知識が元々あり。

「だったら応用情報技術者試験の参考書だけで良かったなぁ」と思えたとも考えられます。

なので、途中でも書きましたが、特に基礎的な事を聞いたことが無いという方は、資格に合わせた参考書を揃えていく方が良いと思います。

ITパスポートから参考書を揃えるのがもったいないと思うのであれば、少なくとも基本情報技術者試験の参考書からにしましょう。

わかりやすさで自分が選んだ参考書はこちらです。

応用情報技術者試験までの受験を考えているなら良いかも

長くなりましたが、自分が応用情報技術者試験の参考書1冊で、ITパスポートから応用情報技術者試験までの受験は十分じゃない?と思った理由と、そのメリット・デメリットについて書いてきました。

ストラテジやマネジメントの部分は、ほぼ問われる項目が変わらないので、なおさら効果的だと思います。

ここでの選び方のオススメも、やはり巻末の索引数の充実度です。

使っている参考書はこちら。

やはりキーワードから内容をしらべ、前後関係から内容を理解するという勉強が、知識を定着やすいでしょうし。

参考書に無いものは、過去問道場さんのお世話になれば、フォローすることもできます。

有効な資格試験ですが、コストがかかるのも事実なので。

少しでも抑えたい方は、考えてみてはいかがでしょうか?

コストの話をしておきながらこんなことを書くのもあれですが。

合わないと思ったら、参考書を買い替えるだけですし。