【読書記録】世界一やさしい「才能」の見つけ方 一生物の自信が手に入る自己理解メソッド(著者:八木 仁平)|自分の取説が作れる本

2025年1月8日

「やりたい事」の見つけ方の八木仁平さんが出した、2冊目の自己理解を深めるための本です。

「やりたい事」で、「価値観」「得意なこと」「好きなこと」の3点を見つけ「やりたい事」を明確にすることができましたが。

こちらの本は、「得意なこと」に特化しています。

両方の中で書かれていますが、「得意なこと」=「才能」として扱われており。

「才能」をみつけ、活かすために。

より深く自分自身を見つめ直し、自分の行動パターンから自分で自分を扱うための「取説」を作ることができる本です。

「やりたいこと」は見つかったが疑問が残った

「やりたいこと」の見つけ方で、自分が「やりたいこと」がぼんやりと見えたんですが。

行動を起こすための内容として考えると、ちょっと足りないなと感じていました。

「やりたいこと」を何度か読み返したり、ワークを振り返ったりしましたが。

その状態が変わらず。

ぐるぐると思考を巡らせていたときに、今回の本「「才能」の見つけ方」が出版されていることを見つけ。

自分の経験から無意識で選択している、自分の行動の指針がはっきりした感覚が新鮮だったので。

視点を変えてみる意味も込めて、読むことにしました。

用意されているものをフル活用

こちらの「「才能」の見つけ方」も、実際に考え、手を動かさないと効果は半減・・・いや、今回は1/3程度になると思います。

「やりたい事」と同じく非常に読みやすい文章で、スラスラと読み進めることができますし。

書かれている内容も「言われてみればそうかも!」と思えるものが多いです。

例えば、

「なりたい自分」への憧れが、あなたの才能を殺します。

CHAPTER1 P.42

という一文。

憧れは自分に足りないものをねだるもので、自分を否定していることになると。

そのため、本来輝けるはずの「なれる自分」を捨て、苦しい道を歩むことになる。

結果、「なりたい自分」になれないし、「なれる自分」にもなれない。

ということだと読み取りました。

筆者の八木一平さんは、得意なことである「才能」を出発点として、「やりたい事」をやることで満足の行く人生を送ることができる、というポジションの人だと思うので。

決して、成長のための努力や夢のための努力を否定しているわけではなく、正しい方向で、自分らしくのびのびと成長できる方向に努力しませんか?

ということを言ってくれているのでしょう。

そして、「なれる自分」になる努力をすると、結果的に「なりたかった自分」に近づくのではないか

ということを、ちょこちょこ書かれている八木一平さんの経験談を読んでいると思います。

このように、本を読み進めているとグイグイと背中を押して貰える感覚があり。

前向きな気持になって、自分が変わった気になりますが。

それだけではこの本を活用することはできないのは、「やりたい事」と同じです。

そして、この本には約60ページに及ぶ巻末特典があります。

自分は、本文中のワークに取り組むだけでは、「才能」を絞り込むことができずモヤモヤしていました。

そんな中、P.218のフローチャートを見て。

本文の流れをなぞっているだけでは無いことに気が付きました。

なので、フローチャートの流れを追うことにし。

取り組みながら自分の理解を深め、取り組んだワークの内容を見返して思ったのが。

「あ。自分の取説ができた。」

ということです。

P.220からの「才能の具体例1,000リスト」から、ワークでは思いつかなかった自分の「才能」を見つける事ができます。

・・・多くなりすぎて、まとめることは断念しましたがw

ただ、量のストレングスというやつで、多く上げられただけでも不思議と自信になるものです。

P.249〜226は追加の質問がズラッと並んでますが。

一つ一つに答えていくと、これまでの自分の行動や経験から「問題や壁にどの様に取り組み、解決してきたか?」を知ることができます。

しかも、「つい、やってきたこと」=「得意なこと」=「才能」として、無意識レベルで解決してきた方法で、対応してきた方法を可視化することができます。

そして、「才能」を見つけただけではあまりスッと入ってこなかった、P.216の「才能4タイプ分類表」も自分に当てはめて理解することができました。

「〇〇という才能を持っていたら、□□という仕事が向いてるよ!」という分類表ですが。

自分の場合は「才能」だけで見ると、4箇所に散らばってしまい、良く分からなかったのです。

ですが、質問に答えて取説を作り。4タイプそれぞれに、自分がどんな重み付けで行動しているかを考え。

それぞれの関連性を見つけることができ、(推進+思考)×(表現+人間)という自分自身を表すのにわかりやすい公式のようなものを立てることができました。

・・・とかアラフォーのおっさんが書いてるのも不思議なものですがw

ただ、自分が「こうだ」と思っていたことが文章化され、目に見えるようになり、はっきりと理解できるようになるのは、楽しい経験でした。

ある意味、自分が考えたり思っていたことを、この本に肯定してもらえたという感覚です。

取り組めば何かしら返ってくる

正直、「やりたい事」よりもかなりヘビーでした。

「得意なこと」に特化しているからだと思いますが、より深く考えないと納得の行くものを見つけることはできなかったので。

しかし、自分の過去や経験を元に考えるので、見つけたものはスッと納得することができます。

ただ、やはり「やりたい事」にも取り組まないと、モヤッとするかと思います。

というのも、「才能」が見つかって「活かし方」も「育て方」も教えてくれますが。

「じゃあどうする?」は自分の中で見つけるしか無いからです。

それを助けてくれるのが「やりたい事」という感じかなと。

が、それでもぐるぐると思考の迷宮に入ってしまったのが私で、何度も読み直すことになりましたがw

それを解決したのが、「やりたい事」の中にあった「やりたい事は仮説」という事です。

「才能」が見つかれば、その数だけ「好きなこと」と掛け合わせれば「やりたい事」を見つけることができます。

その中で「ありがとう」につながるものを選び出せば、仕事になる。

つまり、「才能」を見つけることができれば、「好きなこと」の自分に合う取り組み方を知っていることになるので。

あとは正しい努力を「やるだけ」となります。

普段自分が思っている事につながったので、かなりスッキリしましたw

自分の事を見つめ直すのに良いツール

「やりたい事」は読み終わった後に行動を起こすことができ、今回の「才能」はそのための引き出しを多くするという感覚です。

行動を起こせば、壁や問題にあたります。

その時の「自分らしい」対処法を事前に把握しておくことで、壁や問題すらも楽しむことができ。

行動し続けるための助けとなる「取説」を作ることができた、という印象です。

個人が尊重されるようになり、自分自身や社会に対し「どうありたいか」を追求する時代だからこそ、手元に置きたい一冊。いや、二冊だと思います。